ワイヤレスイヤホンの音が小さくなった時の原因と対策を徹底解説

お気に入りのワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていたら、急に音が小さくなったと感じたことはありませんか?突然音量が下がったり、特に片方のイヤホンだけ音が聞こえにくくなったりすると、故障かと不安になるものです。
この記事ではワイヤレスイヤホンの音が小さくなったときの原因と対策について解説します。実は設定を変更するだけで、ワイヤレスイヤホンの音量が元に戻る可能性があります。買い替えを検討するサインまで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 音が小さくなる主な原因と自分でできる対処法
- iPhone・Android別の具体的な設定確認手順
- イヤホンの寿命や故障を見極めるサイン
- 対処法を試しても改善しない場合の最終手段
ワイヤレスイヤホンの音が小さくなった原因と対処法

ワイヤレスイヤホンの音が小さくなった原因と対処法について解説します。
- 考えられる主な原因は?
- iphoneで試したい音量設定の見直し
- androidで確認すべき設定項目
- 片方の音だけ小さい場合の対処法
- 有線イヤホンの場合の原因
考えられる主な原因は?
ワイヤレスイヤホンの音が小さくなる現象には複数の要因が考えられます。故障を疑う前に、まずは以下の項目を確認してみてください。
- 本体の音量設定が下がっている
- Bluetooth接続に一時的な不具合が生じている
- スピーカー部分(メッシュ部分)に耳垢やホコリが詰まっている
本体の音量設定が下がっている
スマートフォン本体の音量設定が下がっているケースが挙げられます。意図せずボリュームボタンに触れてしまっていることは多いです。特にタッチセンサーがついているワイヤレスイヤホンの場合、誤操作が原因で音量が下がってしまうケースは多々あります。
Bluetooth接続に一時的な不具合が生じている
イヤホンとスマートフォンのBluetooth接続に一時的な不具合が生じている可能性も考えられます。この場合、一度接続を解除して再ペアリングするだけで改善することがあります。
スピーカー部分(メッシュ部分)に耳垢やホコリが詰まっている
イヤホンのスピーカー部分(メッシュ部分)に耳垢やホコリが詰まっていると、物理的に音を遮ってしまい、音量が小さく聞こえる原因になります。長期間使用している場合、まずはイヤホンを掃除してみると改善するかもしれません。
上記の基本的な確認を行っても改善しない場合は、スマートフォン側の特殊な音量設定や、イヤホン自体のバッテリー劣化、あるいは内部的な故障へと原因の範囲を広げていく必要があります。
ここからは具体的な設定の見直し方法を解説します。
iphoneで試したい音量設定の見直し

iPhoneを使用していてワイヤレスイヤホンの音が小さくなった場合、いくつかの特有の設定を確認することで問題が解決するかもしれません。単純な音量ボタンの操作だけでなく、OSレベルで音量を制限する機能が存在するためです。
音量制限機能の確認
iPhoneの場合「ヘッドフォンの安全性」という機能を確認しましょう。これは、大音量から聴覚を保護するために、イヤホンの最大音量を自動的に抑制する仕組みです。「ヘッドフォンの安全性」の設定を操作する手順は以下のとおりです。
- 「設定」アプリを開き、「サウンドと触覚」を選択
- 「ヘッドフォンの安全性」を選択
- 「大きな音量を低減」をオフにする
この設定が有効になっていると、自分で音量を最大にしているつもりでも、実際にはiPhone側でセーブされていることがあります。
androidで確認すべき設定項目
Androidスマートフォンでワイヤレスイヤホンの音が小さくなった際は、OSの少し深い階層にある設定が影響している可能性があります。特に「絶対音量」に関する機能は、音量問題の直接的な原因となることが多いです。
この設定を変更するには、「開発者向けオプション」を有効にする必要があります。手順は以下の2ステップです。
- 開発者向けオプションの有効化
- 絶対音量を無効にする
手順1. 開発者向けオプションの有効化
開発者向けオプションを有効化する方法は以下のとおりです。
- 「設定」アプリを開き、「デバイス情報」や「端末情報」といった項目をタップ
- 「ソフトウェア情報」から「ビルド番号」という項目を探す
- 「ビルド番号」を7回連続でタップ
「デベロッパーモードが有効になりました」というメッセージが表示されれば成功です。
手順2. 絶対音量を無効にする
開発者向けオプションが有効になると、「設定」メニューの最下部などに新しく「開発者向けオプション」という項目が表示されます。開発者向けオプションで以下の設定をしましょう。
- ネットワークのセクションにある「絶対音量を無効にする」の項目を探す
- 「絶対音量を無効にする」が有効になっている場合は無効に切り替える。逆に無効になっている時は有効にしてみる。
上記の設定を変更した後は、一度Bluetoothイヤホンのペアリングを解除し、再度接続し直すことをおすすめします。
「絶対音量」機能は、スマホ本体の音量とイヤホン側の音量を同期させる機能ですが、イヤホンの機種との相性によっては最大音量が制限されてしまう不具合を引き起こすことがあるのです。
片方の音だけ小さい場合の対処法

ワイヤレスイヤホンの音が左右均等でなく、片方だけ極端に小さいと感じる場合、デバイスの「オーディオバランス」設定がずれている可能性が高いです。この機能は、聴力に合わせて左右の音量を調整するためのものですが、意図せず変更されていることがあります。
以下の設定を試してみてください。
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開き「アクセシビリティ」を選択
- 「オーディオとビジュアル」を選択
- 「バランス」というスライダーが中央にあるか確認
Androidの場合
機種によってメニューの名称が若干異なりますが、同様の機能が備わっています。
- 「設定」アプリから「ユーザー補助」または「アクセシビリティ」を開く
- 「聴覚補助」の項目内にある「左右の音量バランス」や「オーディオバランス」といった設定を探す
- スライダーが中央に設定されているかを確認する
上記の設定を確認しても問題が解決しないのであれば、片方のイヤホンのスピーカー部分に汚れが詰まっている、あるいはイヤホン自体が物理的に故障している可能性が考えられます。
有線イヤホンの場合の原因
ワイヤレスイヤホンと異なり、有線イヤホンの音が小さくなる原因は、より物理的で直接的なものが多くなります。ワイヤレスで起こるようなソフトウェアやペアリングの問題は存在しません。
有線イヤホンの場合の確認事項は以下のとおりです。
- ケーブルの断線
- イヤホンプラグやイヤホンジャックの汚れや接触不良
- スピーカー部分の汚れ
ケーブルの断線
最も多い原因はケーブルの「断線」です。イヤホンプラグの根元やイヤホン本体との接続部分は負荷がかかりやすく、内部の導線が切れかかっている状態になると、音が小さくなったり、途切れたりします。
ケーブルを軽く動かしたときに音が変化する場合は、断線の可能性が非常に高いでしょう。
イヤホンプラグやイヤホンジャックの汚れや接触不良
次に考えられるのは、イヤホンプラグや、スマートフォン側のイヤホンジャックの汚れや接触不良です。プラグ部分が汚れていたり、ジャック内部にホコリが溜まっていたりすると、正しく接続されずに音量に影響が出ることがあります。
スピーカー部分の汚れ
また、ワイヤレスイヤホンと同様に、スピーカー部分のメッシュに耳垢などが詰まって音を物理的に妨げているケースもあります。長年使用しているイヤホンであれば、経年劣化によるスピーカー部品(ドライバー)自体の故障も考えられます。
解決しない?ワイヤレスイヤホン 音が小さくなった時の次の一手

これまで紹介してきた設定でも解決しない場合、ワイヤレスイヤホンの破損や寿命について考えるべきです。以下の内容を紹介します。
- ワイヤレスイヤホンが壊れたサインは?
- イヤホンの寿命が原因の可能性
- 買い替えにおすすめのイヤホン
- まとめ:ワイヤレスイヤホン 音が小さくなった時の確認点
ワイヤレスイヤホンが壊れたサインは?
これまで紹介した対処法を試しても音量の問題が改善しない場合、イヤホン自体の故障が疑われます。故障の前兆として以下の現象が起こっているかどうか確認してください。
- 音飛びやノイズが頻繁に発生する
- バッテリーが劣化している
- ペアリングがすぐに解除される
音飛びやノイズが頻繁に発生する
音楽再生中に音が頻繁に途切れる「音飛び」や、「ブツブツ」「ザー」といった「ノイズ」が聞こえるときは、故障の疑いがあります。これは、Bluetoothの接続が不安定になっているだけでなく、イヤホン内部の部品が劣化していることを示唆しています。
バッテリーが劣化している
イヤホン本体や充電ケースのバッテリーに関する異常も重要なサインです。例えば、満充電したはずなのにすぐにバッテリーが切れてしまう、あるいは充電ケースに入れてもイヤホンが全く充電されない、といった症状は、内部バッテリーや充電端子の故障を示している可能性が高いです。
ペアリングがすぐに解除される
左右のイヤホンのペアリングが頻繁に解除されたり、スマートフォンと全く接続できなくなったりする場合も、イヤホン内部の通信モジュールに問題が発生していることが考えられます。これらのサインが複数見られるようであれば、故障と判断して良いでしょう。
イヤホンの寿命が原因の可能性

様々な対処法を試みてもワイヤレスイヤホンの音量が戻らない場合、最終的にはイヤホン自体の寿命を考慮する必要があります。一般的に、ワイヤレスイヤホンの寿命は平均して2〜3年程度と言われています。内蔵されているリチウムイオンバッテリーの寿命に大きく左右されます。
リチウムイオンバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで徐々に蓄えられる電力量が減少し、性能が低下していきます。使用頻度が高ければ高いほど、劣化の進行は早まります。
バッテリーが劣化すると、前述の通り再生時間が短くなるだけでなく、安定した電力供給ができなくなり、音質や音量にも悪影響を及ぼすことがあるのです。
バッテリー以外にも、長期間の使用による電子部品の経年劣化や、汗や湿気による内部基板の腐食、スピーカー部分の物理的な劣化なども寿命を縮める要因となります。特に、防水性能が低いモデルをスポーツなどで使用している場合は注意が必要です。
購入から2年以上が経過していて、なおかつバッテリーの劣化などの現象が発生している場合、ワイヤレスイヤホンの寿命である可能性が高いです。この場合、修理に出すよりも新しいモデルへの買い替えが現実的な選択肢となります。
買い替えにおすすめのイヤホン

イヤホンの寿命や故障が原因で音量の問題が解決しない場合は、新しいワイヤレスイヤホンへの買い替えを検討する良い機会です。市場には多種多様な製品があるため、自分の使い方や予算に合ったモデルを選ぶことが大切です。
ここでは買い替えにおすすめのワイヤレスイヤホンを5つ紹介します。
Denon|PerL Pro
Denon PerL Proは、聴く人一人ひとりの耳に合わせてサウンドを最適化する、新しいコンセプトのワイヤレスイヤホンです。医療技術を応用した「Masimo AAT™」により、ユーザーの聴覚特性を客観的に測定し、その人だけのサウンドを作成できます。
Denonのサウンドマスターによるチューニングも施されており、パーソナライズされた音をさらに音楽的に仕上げています。自分だけの音をとことん追求したい方、ワイヤレスでも音質に妥協したくない方にとって満足度の高い選択肢となるでしょう。
AVIOT TE-W1
日本のオーディオブランドであるAVIOTが手掛ける、音質にこだわったモデルです。1万円台の価格帯でありながら、ハイレゾ相当の高音質伝送を可能にする「LDAC」コーデックに対応しているのが大きな特徴。
対応するスマートフォンと組み合わせることで、ワイヤレスとは思えないほど情報量豊かで繊細なサウンドを体験できます。騒音レベルを判断してノイズキャンセリングの強度を自動調整する機能も搭載しており、音楽への没入感を高めてくれます。
Beats Fit Pro
BeatsはApple傘下のブランドであり「Beats Fit Pro」はAppleのH1チップを搭載しています。そのため、AirPodsシリーズと同様に、iPhoneに近づけるだけで簡単にペアリングでき、iCloud上のデバイス間で接続が自動で切り替わります。
ダイナミックヘッドトラッキング付きの空間オーディオにも対応しており、音楽や映画を臨場感たっぷりに楽しめます。AirPods Proの性能はそのままに、よりアクティブな用途で使いたいiPhoneユーザーにとって最適な選択肢の一つです。
SONY WF-1000XM5
業界最高クラスのノイズキャンセリング性能と、卓越した高音質を両立させた人気の完全ワイヤレスイヤホンです。新開発のドライバーユニットにより、あらゆる音源を高い解像度で再生し、微細な音のニュアンスまで忠実に表現します。
バランスの取れたチューニングにより、長時間の鑑賞でも聴き疲れしにくく、楽曲全体の調和を崩さずに細部まで楽しめます。ワンランク上の音質を楽しみたい人におすすめの一台です。
Anker Soundcore Liberty 4 Pro
独自の同軸音響構造とハイレゾ相当の高音質コーデックLDACへの対応が魅力の、コストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。クリアな高音と深みのある低音を両立し、価格を超えたサウンドを実現しています。
専用アプリで音質を自分好みに調整できる柔軟性も持ち合わせています。
ワイヤレスイヤホンの音が小さくなったときの対処法:まとめ

この記事ではワイヤレスイヤホンの音が小さくなったときの対処法について解説しました。記事で紹介した内容を実践しても解決しない場合、買い替えを検討する良い機会かもしれません。これを機に新しいワイヤレスイヤホンの性能を確かめてみることをおすすめします。
- まずはスマホ本体の音量設定が下がっていないか確認する
- イヤホンとスマホのBluetoothペアリングを一度解除して再接続する
- イヤホンのスピーカー部分に汚れやホコリが詰まっていないか掃除する
- iPhoneの場合は「ヘッドフォンの安全性」機能がオンになっていないかチェック
- Androidの場合は「開発者向けオプション」で「絶対音量」の設定を見直す
- 片方の音だけ小さい場合はアクセシビリティの「オーディオバランス」を調整する
- 音が途切れたりノイズが聞こえたりするのは故障のサインかもしれない
- 購入時より再生時間が極端に短くなったらバッテリー劣化の可能性が高い
- ワイヤレスイヤホンの平均的な寿命は2年から3年とされている
- 様々な対処法を試しても改善しない場合は寿命を疑う
- 買い替えの際はノイズキャンセリングなどの付加機能も検討する
- スポーツで使うなら防水性能と装着感は重要な選択基準となる
- 自分の予算と使い方に合ったイヤホンを選ぶことが最も大切
- 音量トラブルは設定の見直しで解決できることも多い
- 慌てて新しいものを購入する前に一つずつ原因を確認していく


