グラベルロードとロードバイクって見た目おんなじ感じだけど何が違うの?
両方の特徴を比較してからどっちを買うか決めたい!
こんな方向けの記事になります。
グラベルロードとロードバイク。
見た目は似ていますがその中身は全く別物と言っていいほど性能が違います。
- グラベルロードはオフロードっぽい感じ
- ロードバイクはとにかく速い
なんとなくですがこんな感じのイメージはありますよね。
ですが具体的にはどんなところに大きな違いがあるのでしょうか?
今回の記事では2種類の自転車の性能を
- 重量
- 走行性能
- 主な使用シーン
この3つに分けて比較しながら考えていきたいと思います。
最低限この3つの違いぐらいは理解しておかないといざ自転車を購入した時、後悔してしまうことになりかねません。
この記事を読んで両方の違いを理解しておきましょう。
比較① 重量
ミドルグレード(価格で言うと30万前後)ぐらいの完成車で比較してみると
- ロードバイク・・約8kg〜8.5kg
- グラベルロード ・・約10kg〜11kg
このくらいの重さが一般的になります。
つまりグラベルロードの方が重いです。
ロードバイクが軽快な走行を可能にするために欠かせないこと要素の1つが「車体の重量」です。
車体が軽いことで
- 漕ぎ出しが軽くなる
- 峠道などの上り坂が楽になる
などのメリットを受けることができます。
2〜3kg程度の差ですが上り坂なんかはやっぱり違いを感じるかもしれません。
グラベルロードのほうが重い理由として、「太めのタイヤ」「フレーム素材の違い」などが挙げられます。
もちろん軽いパーツにカスタムすれば更に軽くすることは可能ですが、基本的にはグラベルロードの方が重いと言えるでしょう。
比較② 走行性能
走行性能と言っても色々ありますが今回は「速さ」「乗り心地」の2つで比較していきましょう。
とりあえず結論から!
- タイヤの抵抗・空気抵抗から考えるとロードバイクの方がスピードは出やすい
- グラベルロードはタイヤの太さのおかげで地面からの衝撃を吸収するので乗り心地が良い
ここから更に詳しく解説していきます。
速さの違い
結論から先に言うと「同じ脚力ならロードバイクの方が速い」です。
速度の比較において、この「同じ脚力なら」というのが結構重要になってきます。
自転車は自分の脚力が原動力になるので、「鍛えている人が乗るグラベルロード」と「素人が乗るロードバイク」なら確実に前者の方が速いです。
ロードバイクに乗れば絶対速くなれるということでもないので注意しておきましょう。
ロードバイクの方が速い理由としては、
- タイヤの太さによる転がり抵抗の違い
- 空気抵抗の違い
ということが考えられます。
やはりグラベルロードはタイヤが太いのでその分地面との接触面が大きくなり、転がり抵抗が大きくなります。
ブロックパターンのあるタイヤの場合更に抵抗が大きくなりスピードに乗りづらくなります。
ロードバイクの場合は細いスリックタイヤが使われているので地面からの抵抗が少なくなります。
空気抵抗も受けにくいようなフレーム設計になっているためスムーズに加速することができて、よりストレスなく走ることができます。
乗り心地
乗り心地に関してはタイヤの太いグラベルロードの方が優秀です。
タイヤが太いことによって地面からの衝撃を吸収してくれるので身体にかかる負荷は少なくなります。
ロードバイクなら避けて通るようなちょっとした段差や砂利道なんかも臆することなく走ることができます。
日本で走るならほとんどが舗装されたキレイな道ですが、車道の左側って意外とボコボコしていたりするのでそこを快適に走れるのはグラベルロードのいいところですね!
グラベルロードのタイヤについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
「速さ」と「快適さ」どちらを重視する?
- タイヤの抵抗・空気抵抗から考えるとロードバイクの方がスピードは出やすい
- グラベルロードはタイヤの太さのおかげで地面からの衝撃を吸収するので乗り心地が良い
このような結果になりました。
グラベルロードとロードバイクはそもそもの車体の作りが違うので当たり前っちゃ当たり前の結果と言えます。
「速さ」か「快適さ」か。
どちらが自分の好みなのか再確認しておきましょう。
比較③ 使用シーン
最後に主な使用シーンを見てみましょう。
ロードバイクとグラベルロードではその性能をフルに活かせるシーンが違います。
「どのような場面で使うのが最適なのか。」
ということをまとめているので参考にしてみてください。
ロードバイクの主な使用シーン
ロードバイクは主に「舗装路をひたすら走るロングライド」で使用すると、性能を最大限に発揮することができるでしょう。
舗装された道を走るならやはりロードバイクです。
グラベルロードではやはりタイヤが太いことや車体の重さがストレスになることもあります。
しかしグラベルロードはタイヤが太いことによって安定した走りをすることができるのでグラベルロードがダメということではありません。
- スピードに乗って爽快感のある走りをしたい
- 長距離のタイムを縮めたい
- 自分の限界に挑戦したい
こんな方にはロードバイクが最適な自転車になると思います。
グラベルロードの主な使用シーン
グラベルロードは主に「ポタリング」や「キャンプツーリング」で使用するパターンが多いです。
散歩感覚で自転車を走らせることを「ポタリング」といいます。
軽い気持ちで自転車に乗ることができるので初心者におすすめの楽しみ方になります。
グラベルロードは走破性が高く様々な道を走ることができます。
その特性をいかして気の向くままに自転車を走らせることは、グラベルロードならではの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。
更に荷物を多く積載することができるので、キャンプツーリングもおすすめです。
キャリアやフレームバッグなどを活用することにより自転車でのキャンプを気軽に楽しむことができるようになります。
- スピードよりも安定感
- ちょっとしたオフロードも走りたい
- 自転車でキャンプに行ってみたい
こんな方にはグラベルロードがおすすめになります。
【二台持ちもあり】自分好みの自転車を見つけよう!
- 車体の重量はグラベルロードの方が重い
- 「速さ」ならロードバイク・「乗り心地」ならグラベルロード
- 舗装路をガッツリ走るならロードバイクが有利
- キャンプツーリング・ポタリングなど自由な走りをするならグラベルロード
今回はロードバイクとグラベルロードを比較して分かったことは、この2つの自転車は見た目は似ていますが全く別物だということです。
使用用途・車体の作りが違うので注意しましょう。
すでに1台ロードバイクを持っている方は、ちょっとゆるく走る用のグラベルロードがあると楽しみの幅が広がります。
逆もまた然りで、グラベルロード持ちの方はロードバイクで違う走りを体感してみても面白いかもしれませんね!