グラベルロードとは舗装路も未舗装路も快適に走れるように設計された、車で例えるとSUVのような自転車です。
一見なんでもできて使い勝手が良さそうな自転車ですが、こんな意見もよく目にします。
- グラベルロードって中途半端な自転車だよね、、。
- 日本はほとんど舗装路なんだからロードバイクで十分。
万能に様々な道を走れるグラベルロード。なんでも出来すぎて何をすればいいのかわからない、、という感じでしょうか。
そこで今回は、
- グラベルロードが中途半端・いらないと言われる理由
- それでもグラベルロードをオススメしている理由は？
- 後悔しないための自転車の選び方
こんなテーマで解説していきたいと思います。
グラベルロードの購入で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
グラベルロードが中途半端と言われる理由
グラベルロードは何でもできて万能な自転車です。
しかしそれは特化しているものがない中途半端な自転車という見方もありますよね。
僕が考えるグラベルロードの微妙なポイントは以下の２つ。
- 爽快感がない
- 性能を活かしきれる道が少ない
少し詳しく解説してみます。
理由① 爽快感がない
グラベルロードは通常のロードバイクより車体重量が重いので、走っている時の爽快感がありません。
- 耐久性を重視した設計
- 安定感を出すための太いタイヤ
このようなパーツを使っているために、どうしても重くなってしまいます。
しかも車体が重いことによって足への負荷が重くなりロードバイクより疲れやすいです。
車体が重くなることで加速力は落ちてしまいます。
上り坂での漕ぎ出しの重さも「爽快感の無さ」に繋がってきます。
理由② 性能を活かしきれる道が少ない
グラベルロードは未舗装路まで快適に走れる走破性が魅力です。
しかし今の日本ではほとんどの道路がアスファルトで舗装されており、あまり性能を活かした走りをすることができません。
せっかくの走破性も道がなければ意味がない。
どうしても舗装路メインになってしまうため「ロードバイクで良くね？」となってしまいます。
そもそもオフロードをゴリゴリ走りたいのならマウンテンバイクを買ったほうが面白いです。
やはり万能すぎるがゆえに中途半端と言われるのかもしれません。
それでもグラベルロードをオススメしている理由
- すべてのバランスが整った自転車だからこそ逆に中途半端に感じてしまう
- なんでも出来るが性能面ではなにかに特化している訳ではない
あえて否定的にグラベルロードの特徴をまとまるとしたらこんな感じでしょうか。
しかしそれでも僕はグラベルロードをおすすめします。
理由は「自由に遊べる」自転車だからです。
確かに走行時のスピード感や爽快感重視ならロードバイクの方が優れています。
フレーム設計から専用に作られているので当然ですね。
- 走行中にたまたま見つけた砂利道を気の向くままに走ってみる
- ちょっと山道にそれて自然の中でコーヒーを一杯
- キャンプ道具を積載してアウトドアを堪能する
このような使い方ならグラベルロードは最適です。
通勤などの普段遣いでも少し道を外して走ってみたり、あらゆる場面に遊び心と冒険心を与えてくれます。
自転車遊びの幅が大きく広がり、自由な楽しみ方ができるのはグラベルロードにしかできないことだと思います。
後悔しない自転車の選び方
自転車選びで後悔しないためには「自分の目的をはっきりさせること」が重要です。
- 舗装路でのスピード感・爽快感を求めるならロードバイク
- キャンプツーリングなどの遊び方を広げたいならグラベルロード
- オフロードをゴリゴリに攻めるならマウンテンバイク
ザックリ書くとこんな感じです。
ここがはっきりしないままで自転車を選んでしまうと後悔してしまうかもしれません。
自転車でキャンプしながら旅をしてみたかったのにロードバイクだと積載量が足りなくて後悔してます、、。
なんてことになる可能性もあります。
自分が何を求めているのかをはっきりさせておくと買うべき自転車が見えてきます。
自分の目的が決まってから、その目的に合うメーカーの自転車を選ぶと良いでしょう。
まとめ
中途半端な性能と言われるグラベルロードですが、僕はその自由度の高さが面白い自転車だと思っています。
結局自転車の性能を生かしきれるかどうかは乗り手の考え方次第なのではないでしょうか。
普段ロードバイクに乗っている人も見方を変えれば、グラベルロードは別の楽しみ方ができて新鮮かもしれません。逆もまた然り。
周りの意見に惑わされず自分がほしい自転車を選んでいきましょう！
