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髭剃りはバリカン代わりにできるのか?兼用する際の注意点も解説

髭剃りはバリカン代わりにできるのか?【ヒゲトリマーを使おう】
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バリカンがない時に「手持ちの髭剃りで代用できないだろうか?」と考えた経験はありませんか?急いで髪型を整えたい場面や、バリカンをわざわざ買うまでもないと感じる時に、身近なアイテムで済ませられたら便利ですよね。

しかし、髭剃りをバリカン代わりにするには、安全性や仕上がりの面でいくつかの懸念が伴います。この記事では、髭剃りをバリカン代わりに使用する際のリスクや注意点を詳しく解説します。

この記事のポイント
  • 髭剃りをバリカン代わりに使用する際の具体的なリスクや注意点
  • ヒゲトリマーとバリカン、シェーバーの機能的な違いと正しい使い分け
  • 様々なグルーミング製品の中から自分に合った一台を選ぶための基準
  • 髪やヒゲを安全かつ綺麗にセルフメンテナンスするための実践的なコツ

髭剃りをバリカン代わりに使うリスクと可能性

髭剃りをバリカン代わりに使うリスクと可能性
家電ステーション:イメージ

髭剃りをバリカン代わりに使うことについて以下の内容を解説します。

  • 髭剃りはバリカンの代わりになるのか
  • 坊主を髭剃りで維持する方法
  • 髭剃りでツーブロックの手入れは可能か
  • 髭剃りで髪を切る場合の注意点とは
  • ボディシェーバーはバリカンの代わりになる?

髭剃りはバリカンの代わりになるのか

結論から言うと、髭剃りをバリカンの代わりとして使用することは、基本的におすすめできません。なぜなら、髭剃りとバリカンでは、その構造と目的に根本的な違いがあるからです。

電気シェーバーは、短い髭を根元から「剃る」ために設計されています。網目状の外刃で毛を捉え、内側の刃で剃り落とす仕組みは、ある程度の長さと量がある髪の毛を処理するには不向きです。

実際に試した多くの人が、髪の毛が刃に絡まって動かなくなったり、モーターに過剰な負荷がかかってしまったりする経験をしています。

髭剃りの代用はあくまで緊急時の一時的な手段と捉え、常用は避けるべきだと考えられます。

坊主を髭剃りで維持する方法

坊主を髭剃りで維持する方法
家電ステーション:イメージ

すでに髪が非常に短いスキンヘッドや、それに近い坊主スタイルを維持する目的であれば、髭剃りでの手入れは不可能ではありません。ただし、いくつかの条件と注意点を守る必要があります。

最も大切なのは、髪が長くなる前に手入れをすることです。髪が数ミリでも伸びてしまうと、シェーバーの刃はすぐに詰まり、剃りムラや故障の原因になります。そのため、2日に1回といった高い頻度でのメンテナンスが求められます。

髭剃りで坊主を維持する方法としては、まずシェービングクリームやジェルを頭皮にしっかりと塗り、肌を保護することが不可欠です。乾いた状態で剃ると、肌を傷つけるリスクが格段に高まります。

剃る前にお湯で頭を濡らしておくと、髪が柔らかくなり、刃の滑りがスムーズになります。T字カミソリは刃が直接肌に当たるため危険性が高く、よほど慣れていない限りは避けた方が賢明です。

このように、こまめな手入れを前提とすれば維持は可能ですが、手間とリスクを考慮すると、やはり坊主頭専用のバリカンを使用した方がはるかに安全かつきれいに仕上げられます。

スキンヘッドの方は「スカルシェーバーピットブル」という専用のシェーバーがあるので、そちらを使った方がきれいに仕上がります。スキンヘッド専用シェーバーについては以下の記事が参考になります。

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髭剃りでツーブロックの手入れは可能か

ツーブロックの刈り上げ部分が少し伸びてきた際の微調整など、部分的なメンテナンスであれば髭剃りの活用は可能です。全体を均一に刈り上げるのには向きませんが、用途を限定すれば便利な道具になり得ます。

もみあげの形を整えたり、襟足のうぶ毛を処理したりといった細かい作業には、小回りの利く髭剃りが役立ちます。特に、キワ剃り用のトリマー刃が付いているシェーバーであれば、刈り上げ部分と長い髪との境界線をシャープに整える際にも使用できます。

ただし、髭剃りを使う場合は髪が長くなりすぎる前に行うことが重要です。刈り上げ部分が伸びて毛の量が増えると、髭剃りの刃では対応しきれなくなります。あくまで、バリカンで刈った後の綺麗な状態を長持ちさせるための「補助的なメンテナンス」と位置づけるのが良いでしょう。

髭剃りで髪を切る場合の注意点とは

髭剃りで髪を切る場合の注意点とは
家電ステーション:イメージ

もし髭剃りで髪の毛を手入れする場合、最も警戒すべきは「肌へのダメージ」と「製品の故障リスク」の二点です。これらは密接に関連しており、正しい知識なく使用すると後悔につながる可能性があります。

肌へのダメージに関する注意点

電気シェーバーは顔の凹凸に合わせて肌に優しくフィットするよう設計されていますが、頭皮は顔の皮膚よりもデリケートです。無理な角度で刃を当てたり、強く押し付けたりすると、頭皮を傷つけ、炎症やカミソリ負けを引き起こす原因となります。

T字カミソリの場合は、切り傷を作るリスクがさらに高まります。使用する際は、必ずシェービング剤で肌を保護し、ゆっくりと丁寧に動かすことが大切です。

故障のリスクに関する注意点

髪の毛は髭に比べて量が多く、一本一本が長い傾向にあります。これを髭剃りで処理しようとすると、刃やモーターに想定以上の負荷がかかります。刃の間に切れた髪が詰まると切れ味が著しく低下し、モーターのパワーダウンや発熱、最悪の場合は故障につながります。

使用する際は、こまめに刃を掃除し、髪の毛を取り除く作業が不可欠です。また、長い髪はあらかじめハサミである程度短くしてからでないと、まず間違いなく刃が絡まってしまいます。

上記の点を踏まえると、髭剃りでの代用は多くのリスクを伴うため、やはり専用のバリカンを用意する方が安全かつ効率的だと言えます。

ボディシェーバーはバリカンの代わりになる?

ボディシェーバーを髪用のバリカンの代わりとして使うことも、完全な代用は難しいと考えられます。ボディシェーバーは、主に腕や脚、胸などの比較的柔らかく細い「体毛」を処理するために設計されているからです。

髪の毛は体毛に比べて硬く、密度も高いという特徴があります。そのため、体毛用に調整されたボディシェーバーの刃やモーターのパワーでは、髪の毛をスムーズに刈ることができず、毛が引っ張られて痛みを感じたり、綺麗に仕上がらなかったりする場合があります。

ボディシェーバーに付属するアタッチメントも体毛の長さに合わせたものが多く、頭髪の長さを調整するには種類や長さが不十分なことがほとんどです。

製品によってはある程度のパワーがあり、短い髪なら対応できる多機能なモデルも存在します。しかし、あくまで主目的は体毛処理であるため、頭髪への使用は自己責任の範囲内で行うべきでしょう。

したがって、髪の毛のカットを主目的とするならば、専用のヘアカッターやバリカンを選ぶのが最も確実な方法です。コスパの良いバリカンを記載しておくので参考にしてください。

髭剃りをバリカン代わりにするならヒゲトリマーがおすすめ

髭剃りをバリカン代わりにするならヒゲトリマーがおすすめ
家電ステーション:イメージ

おさらいすると、髭剃りをバリカン代わりに使うことはおすすめできません。髭剃りは長い髪の毛を剃るように設計されていないからです。

髭剃りとバリカンを兼用したいのであれば、ヒゲトリマーがおすすめです。ヒゲトリマーについて以下の内容を解説します。

  • そもそもヒゲトリマーとはどんな製品か
  • ヒゲトリマーとバリカンの違いを解説
  • ヒゲトリマーとシェーバーの違いは何ですか?
  • シェーバーとトリマー一体型モデルの利点
  • ヒゲトリマーの頻度はどのくらいが適切か
  • おすすめのヒゲトリマー3選

そもそもヒゲトリマーとはどんな製品か

ヒゲトリマーとは、髭の長さや形をミリ単位で整え、思い通りのスタイルにデザインするために特化したグルーミングツールです。深剃りしてツルツルにすることを目的とするシェーバーとは、根本的に役割が異なります。

ヒゲトリマーの最大の特徴は、刈り高さを細かく調整できる機能にあります。多くの製品にはダイヤル式やスライド式のアタッチメントが付属しており、0.5mmや1mmといった微細な単位で長さを設定できます。

これにより、自然な無精髭スタイルから、きっちりと整えられたデザイン髭まで、自由自在に表現することが可能です。

ヒゲトリマーは本体や刃がコンパクトに設計されているため、口周りやもみあげといった細かい部分の輪郭作りにも適しています。シェーバーでは難しい「残して整える」という作業を、簡単かつ正確に行えるのがヒゲトリマーの強みと言えるでしょう。

ヒゲトリマーとバリカンの違いを解説

ヒゲトリマーとバリカンの違いを解説
家電ステーション:イメージ

ヒゲトリマーとバリカンは、どちらも「毛を刈って長さを整える」という点では共通していますが、その主な用途と設計思想に明確な違いがあります。両者の特性を理解することで、より適切な道具選びができます。

以下の表に、両者の主な違いをまとめました。

項目ヒゲトリマーバリカン(ヘアカッター)
主な用途髭のデザイン、長さ調整頭髪のカット
刃の幅狭い広い
得意な作業細かい部分の輪郭作り広範囲を均一に刈る
長さ調整細かい(0.5mm単位など)やや大まか(3mm単位など)
パワーやや弱め~標準強い

ヒゲトリマーは「精密作業用」、バリカンは「広範囲作業用」と考えると分かりやすいです。髭剃りの代わりとして髪の一部を手入れするなら、バリカンよりヒゲトリマーの方が細かい調整をしやすいため、適している場合があります。

ヒゲトリマーとシェーバーの違いは何ですか?

ヒゲトリマーとシェーバーでは、その目的が根本的に異なります。一言で言えば、ヒゲトリマーは長さを「残して刈る」道具であり、シェーバーは長さを「無くして剃る」道具です。

ヒゲトリマーは、刃が直接肌に触れないようにコーム状のアタッチメントがついています。アタッチメントと刃の距離を調整することで、ミリ単位で毛の長さを残しながらカットします。仕上がりは、希望の長さに整えられた状態になります。

シェーバーは、網目状の外刃で肌を保護しながら毛を立ち上がらせ、その根元を内刃で剃り落とします。これにより、肌の表面から毛がなくなり、ツルツルとした仕上がりになります。

つまり、無精髭のようなスタイルや、髭の形をデザインしたい場合にはヒゲトリマーが必須です。一方で、毎日きれいに髭を剃り落としたいビジネスシーンなどではシェーバーが適しています。目的応じて正しく使い分けることが重要になります。

シェーバーとトリマー一体型モデルの利点

シェーバーとトリマー一体型モデルの利点
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シェーバーとトリマーの機能を一台に集約した「一体型モデル」は、その手軽さと多機能性から人気を集めています。一体型モデルのメリットは、アタッチメントを交換したり、本体のスイッチを切り替えたりするだけで、ヒゲのデザインから深剃りまでを一台で完結できる点にあります。

洗面台に複数の機器を置く必要がなくなり、スペースを有効活用できます。また、それぞれを個別に購入するよりも経済的である場合が多いです。旅行や出張の際に、たくさんのガジェットを持ち運ぶ必要がなくなるのも嬉しいポイントです。

ただし、注意点として、それぞれの機能に特化した専用機と比較すると、パワーや刃の性能が若干劣る可能性があることも挙げられます。例えば、トリマー機能の長さ調整の段階が少なかったり、シェーバーの深剃り性能が控えめだったりすることがあります。

とはいえ、日常的なメンテナンスや基本的なヒゲデザインには十分な性能を持つモデルがほとんどです。一台で何役もこなせる利便性を重視する方には、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

おすすめのヒゲトリマー3選

おすすめのヒゲトリマー3選
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数ある製品の中から、機能性、使いやすさ、人気の高さを基準におすすめのヒゲトリマーを3つ厳選しました。髭剃りの代用品を探している方や、本格的なヒゲデザインを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. パナソニック ファーストフェイスシェーバー ER-GM40-A

肌への優しさを追求したエントリーモデルです。刃が直接肌に触れにくい設計で、ヒゲだけでなく眉毛やうぶ毛の手入れも可能です。防水設計でお風呂でも使え、手入れが簡単な点が魅力。初めてトリマーを使う方に特におすすめです。

2. フィリップス ヒゲトリマー 3000シリーズ BT3233/15

0.5mm単位で20段階の長さ調整が可能なモデルです。寝ているヒゲを起こして効率的にカットする「リフト&トリミングシステム」を搭載しており、ムラなく均一に仕上げやすいのが特徴。刃の自動研磨機能で、メンテナンスの手間が少ないのもポイントです。

3. ブラウン ヒゲトリマー3 BT3420

パワフルなモーターと0.5mm幅の40段階の精密な長さ調整ダイヤルが特徴のモデルです。硬いヒゲや毛量が多い方でもスムーズにスタイリングできます。プロ仕様の切れ味を持つ刃で、長く使える耐久性も評価されています。

これらのモデルはそれぞれに異なる強みを持っています。自分の目的やヒゲの質に合った一台を見つけることで、セルフケアの質が大きく向上するでしょう。

ヒゲトリマーの頻度はどのくらいが適切か

ヒゲトリマーを使用する最適な頻度は、目指すヒゲのスタイルや毛が伸びる速さ、そしてどれだけきっちりとした状態を維持したいかによって大きく異なります。一概に「週に何回」と決めることはできませんが、一般的な目安は存在します。

例えば、全体的に長さを揃えた自然な無精髭スタイルを維持したい場合、3日~1週間に1回程度の使用が目安となります。数日間隔をあけて手入れをすることで、伸びてきた部分を均一に整え、清潔感を保つことができます。

一方で、口髭やあご髭など、特定の形をシャープに保ちたいデザイン髭の場合は、より頻繁な手入れが求められます。輪郭からはみ出してくる毛を処理したり、長さを微調整したりするために、2日~3日に1回はトリマーを使うと良いでしょう。

大切なのは自分の毛の成長ペースを把握し、「スタイルが崩れてきたな」と感じる前に手入れをする習慣をつけることです。鏡を見て、伸びが気になった時がメンテナンスのタイミングと考え、自分なりのサイクルを見つけましょう。

結論:髭剃りをバリカン代わりにする前に

結論:髭剃りをバリカン代わりにする前に
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この記事では、髭剃りをバリカン代わりに使用することの是非から、より適切なツールであるヒゲトリマーの選び方や使い方までを詳しく解説しました。

最後に、本記事の要点をまとめます。

この記事のまとめ
  • 髭剃りをバリカン代わりにするのは基本的に非推奨
  • 主なリスクは肌へのダメージと製品の故障
  • 髪は髭より量が多く長いためシェーバーに過剰な負荷がかかる
  • アンケートでも8割以上が代用は難しいと回答している
  • スキンヘッドに近い坊主スタイルの維持なら頻繁な手入れを条件に可能
  • ツーブロックの刈り上げ部分の微調整など部分的な使用はできる
  • 使用する際はシェービング剤で肌を保護することが不可欠
  • ヒゲトリマーは髭の長さや形を「刈って整える」ための道具
  • バリカンは「広範囲」、ヒゲトリマーは「精密作業」と役割が違う
  • シェーバーは「剃る」、トリマーは「刈る」という根本的な目的の違いがある
  • 一体型モデルは一台で多機能な反面、専用機より性能が劣る場合も
  • ボディシェーバーも髪用のバリカンとしてはパワーや刃が不向き
  • ヒゲトリマーの使用頻度はスタイルによるが3日~1週間に1回が目安
  • 自分に合った道具を選ぶことが安全で綺麗な仕上がりの鍵
  • 緊急時以外は目的に合った専用のツールを使用することが最善の策
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