シェーバーオイルの代用品8選|使ってはいけない物も解説

急な出張や手入れの際に「シェーバーオイルがない」と困った経験はありませんか?手元にあるもので代用しようにも、何を使って良いのか判断に迷うところです。
この記事ではシェーバーオイルの代用品としてネットでおすすめされている、以下の8つについて、本当に使って良いのかどうか解説します。中にはシェーバーオイルの代用品にならないものもあるため、誤った情報に騙されないようにしましょう。
- ベビーオイル
- 椿油
- ホホバオイル
- オリーブオイル
- サラダ油
- ワセリン
- ヘアオイル
- シリコンスプレー
- シェーバーオイルの代用として使えるものがわかる
- 代用してはいけない危険なものがわかる
- 100均など身近な場所で代用品が手に入るかがわかる
- 専用オイルの必要性と正しいメンテナンス方法がわかる
シェーバーオイルの代用品として使えるものと注意点

シェーバーオイルの代用品として使えるものと注意点について以下の内容を解説します。
- そもそもシェーバーにオイルは必要?
- ベビーオイルは成分が近く代用におすすめ
- 椿油やホホバオイルも代用として使える
- ワセリンは粘度が高く刃詰まりの原因に
- ヘアオイルを代用に使うのは避けるべき?
- オリーブオイルとサラダ油は酸化のリスク
- シリコンスプレーは肌への使用を避ける
そもそもシェーバーにオイルは必要?
電気シェーバーのメンテナンスにおいて、オイルの必要性はモデルや使用状況によって異なります。多くの機種でシェーバーオイルは快適な剃り味を維持するために大切な役割を担っています。シェーバーオイルの役割は以下のとおりです。
- 高速で動く内刃と外刃の間の摩擦を軽減する
- 潤滑性が保たれることでモーターへの負荷を減らす
- 刃にオイルの膜を作って洗浄後の水分によるサビの発生を防ぐ
近年のシェーバーの中にはオイル差しが不要なモデルも増えています。例えば、アルコール洗浄液で自動的に洗浄・潤滑・乾燥まで行う全自動洗浄充電器が付属しているモデルや、刃の構造上、自動研磨システムを備えている一部の回転式シェーバーなどです。
- 使用中の音がうるさくなった
- 剃り味が落ち、剃り残しが増えた
- 刃の部分が以前より熱く感じる
上記の変化が見られる場合、刃の潤滑性が低下している可能性があります。シェーバーの取扱説明書を確認し、オイルメンテナンスが推奨されているかを確認しましょう。
ベビーオイルは成分が近く代用におすすめ

シェーバーオイルの代用品として、ベビーオイルは非常に有力な選択肢です。その理由は、両者の主成分が極めて似ているためです。
シェーバーオイルの多くは、鉱物油の一種である「流動パラフィン(ミネラルオイル)」を主成分としています。これはベビーオイルの主成分と基本的に同じであり、化学的に安定していて酸化しにくい性質を持っています。
そのため、潤滑剤としてシェーバーの刃に塗布しても、酸化してベタついたり、悪臭を放ったりする心配がほとんどありません。
ベビーオイルを代用するメリットと注意点
メリットは、何よりもその安全性と入手のしやすさにあります。ベビーオイルは赤ちゃんの肌に使えるほど低刺激に作られているため、万が一肌に触れても安心です。また、ドラッグストアやスーパー、100均など身近な店舗で手軽に購入できる点も魅力と言えます。
ただし、注意点も存在します。ベビーオイルは製品によって粘度が異なり、粘度が高い製品を使用すると、剃ったヒゲや皮脂を巻き込んで刃の隙間に溜まりやすくなる可能性があります。使用後はブラシでこまめに掃除することが大切です。
ベビーオイルの使い方としては、シェーバーの刃を清掃・乾燥させた後、外刃に1滴ほど垂らし、数秒間シェーバーを駆動させて刃全体にオイルを馴染ませます。その後、余分なオイルをティッシュペーパーなどで軽く拭き取れば完了です。
椿油やホホバオイルも代用として使える
ベビーオイル以外にも、特定の植物性オイルはシェーバーオイルの代用品として機能する可能性があります。中でも、椿油とホホバオイルは比較的代用に適していると考えられます。
椿油
椿油は、古くから日本の刃物の手入れに使われてきた実績があります。椿油の特徴は不乾性油であり、酸化安定性が非常に高いことです。空気に触れても固まったりベタついたりしにくいため、シェーバーのような精密な機械部品の潤滑に適しています。
椿油はサビ止めの効果も高く、水洗い後の刃の保護にも役立ちます。代用として使用する際は、食用の椿油ではなく、刃物や機械の手入れ用に販売されているものを選ぶのが望ましいです。これらの製品は不純物が少なく、より純粋な潤滑・防錆効果が期待できます。
ホホバオイル
ホホバオイルは、厳密にはオイル(油脂)ではなく「ワックスエステル」という液体ワックスに分類されます。このワックスエステルは人間の皮脂にも含まれる成分であり、肌への親和性が非常に高いのが特徴です。そのため、肌への負担を抑えながらシェービングの滑りを良くする効果が期待できます。
また、ホホバオイルも酸化しにくく、安定性が高いという利点があります。ヒゲを柔らかくする効果もあるため、剃り味の向上に繋がる可能性も考えられます。ただし、他のオイルに比べて価格がやや高めな点がデメリットと言えるかもしれません。
植物性オイルを使用する場合も、ベビーオイルと同様に、刃の清掃後に1滴程度を塗布し、馴染ませてから余分なオイルを拭き取るという手順で問題ありません。ただし、メーカーが推奨する使用法ではないため、あくまで自己責任の範囲で試すことが前提となります。
ワセリンは粘度が高く刃詰まりの原因に

肌の保湿剤として広く知られるワセリンですが、シェーバーオイルの代用品として使用することは推奨されません。肌を保護する目的であっても、シェーバー本体にとっては悪影響を及ぼす可能性が高いからです。
ワセリンは常温で半固形状の油性成分であり、非常に粘り気が強いのが特徴です。これをシェーバーの刃に塗布すると、刃の精密な隙間や駆動部分に入り込み、剃ったヒゲや皮脂、ホコリなどを巻き込んで固着してしまいます。
結果的に刃の動きが著しく妨げられ、モーターに過剰な負荷がかかります。剃り味の低下やバッテリーの異常な消耗、最悪の場合はシェーバー本体の故障に繋がる恐れがあります。詰まってしまったワセリンを完全に取り除くのは非常に困難です。
防水仕様のシェーバーで、シェービングクリームのように肌に塗ってから剃る場合でも、ワセリンの粘度は刃の目詰まりを引き起こします。肌の保護という観点では優れた製品ですが、シェーバーの潤滑という観点では全く適していないため、代用は避けるべきです。
ヘアオイルを代用に使うのは避けるべき?
髪の毛を滑らかにするヘアオイルも、シェーバーオイルの代用品としては不適切です。髪とヒゲは同じ体毛ですが、ヘアオイルに含まれる成分がシェーバーの性能や肌に悪影響を与える可能性があります。
ヘアオイルのシェーバーオイルの代用品として不適切な理由は以下のとおりです。
- シリコン成分が刃の表面に膜を形成し、本来の切れ味を損なう
- 香料や特定の化学成分が肌トラブルを引き起こす
多くのヘアオイルには、指通りを良くするためのシリコン類、良い香りを付けるための香料、その他にも様々な保湿成分や補修成分が含まれています。これらの成分は、髪に使用する上では有効ですが、シェーバーの精密な刃にとっては異物です。
潤滑性があるように感じられるかもしれませんが、シェーバー専用オイルやベビーオイルのような純粋なミネラルオイルとは成分構成が全く異なります。シェーバーの性能維持と肌の安全を考慮すると、ヘアオイルの代用は避けるのが賢明な判断です。
オリーブオイルとサラダ油は酸化のリスク

オリーブオイルやサラダ油といった食用油をシェーバーに使用するのは絶対に避けるべきです。これらの油は「酸化しやすい」という、潤滑油として致命的な欠点を持っています。
食用油は空気に触れたり、熱が加わったりすることで酸化が進行します。酸化した油は粘度が増してベタベタになり、不快な臭い(油臭さ)を発生させます。
食用油をシェーバーに塗布すると、最初は滑りが良くなったように感じられても、時間と共に刃や本体内部で酸化が進みます。酸化して粘り気が出た油は、ホコリやヒゲくずを吸着して固まり、刃の動きを著しく悪くします。
酸化した油は金属のサビを誘発する原因にもなりかねません。シェーバーのデリケートな刃を保護するどころか、逆に寿命を縮めてしまう結果につながります。
潤滑を目的とするシェーバーオイルが、化学的に安定していて酸化しにくいミネラルオイルを主成分としているのに対し、食用油は全く逆の性質を持っています。一時的な滑りの良さに惑わされず、シェーバーの故障や劣化を防ぐためにも、食用油の代用は厳禁と心得てください。
シリコンスプレーは肌への使用を避ける
潤滑剤という点では共通していますが、工業用のシリコンスプレーを、シェーバーオイルの代わりに使用することは極めて危険であり、絶対にあってはなりません。
シリコンスプレーは、あくまで機械部品や素材用の潤滑剤です。その成分は人間の皮膚に使用することを一切想定していません。製品によっては、潤滑成分であるシリコーンオイルの他に、噴射用のガスや有機溶剤が含まれている場合があります。
これらの化学物質がシェービングによってデリケートになった肌に直接付着すると、深刻な皮膚炎やアレルギー反応、かぶれといった肌トラブルを引き起こす可能性が非常に高いです。
仮に肌に付かなかったとしても、人体への使用が想定されていない成分が揮発し、それを吸い込んでしまうリスクも考えられます。潤滑効果が高いからといって安易に使用すると、取り返しのつかない健康被害につながる恐れさえあります。用途が全く異なる工業製品を流用するのは絶対にやめてください。
シェーバーオイルの代用品の入手方法

シェーバーオイルの入手方法について以下の内容を解説します。
- 代用品は100均でも手に入る?
- 正規品はどこに売ってる?販売店を解説
- まとめ:シェーバー オイル 代用の最終判断
代用品は100均でも手に入る?
シェーバーオイルの代用品を安価に手に入れたい場合、100円ショップは有効な選択肢の一つです。ただし、シェーバー専用のオイルが販売されているわけではない点を理解しておく必要があります。
100円ショップで入手可能な主な代用品は以下の通りです。
- ベビーオイル
シェーバーオイルの代用品として最も推奨される選択肢です。化粧品コーナーやベビー用品コーナーで販売されていることが多く、少量から試せるのが魅力です。 - ミシン油
ミシン油も潤滑を目的とした鉱物油であり、シェーバーの刃の動きを滑らかにする効果が期待できます。ただし、本来は肌への使用を想定していないため、塗布後に余分な油をしっかり拭き取り、肌に直接付着しないよう注意が必要です。 - 万能オイル
自転車のチェーンなど、家庭内の様々な金属製品の潤滑・防錆を目的としたオイルです。潤滑効果はありますが、肌への安全性は保証されていないため、使用には注意が求められます。
100円ショップでは代用可能なオイルを見つけることができますが、いずれも「シェーバー専用」ではありません。どうしても代用品が欲しい場合、ベビーオイルを購入するようにしましょう。
正規品はどこに売ってる?販売店を解説
シェーバーの性能を最大限に引き出し、長く安心して使い続けるためには、やはりメーカーが推奨する正規品(専用オイル)の使用が最も確実です。専用オイルは、意外と身近な場所やオンラインで購入することができます。
主な販売場所とその特徴を以下にまとめました。
販売場所 | 特徴 |
家電量販店 | シェーバー本体を販売しているコーナーの近くに置かれていることが多いです。主要メーカーのオイルが揃っています。店員に相談できるのがメリットです。 |
ホームセンター | バリカンや工具用のオイルなどが置かれているコーナーで見つかることがあります。品揃えは店舗によりますが、日立などのオイルが販売されている場合があります。 |
ドラッグストア | 店舗によっては、シェービング用品のコーナーで取り扱いがある場合があります。ただし、置いていない店舗も多いため、確実性は低めです。 |
オンラインストア | Amazon、楽天市場、などでは、多種多様なシェーバーオイルが販売されています。価格比較が容易で、レビューを参考に選べるのが最大のメリットです。 |
急ぎでなければ、品揃えと価格の面からオンラインストアでの購入がおすすめです。価格は数百円から1,000円程度で購入できるものが多く、一本で長期間使用できるため、コストパフォーマンスも決して悪くありません。
安くておすすめのシェーバーオイルを載せておきます。大手メーカーのブラウンが出している商品なので安心ですよ。

シェーバーオイルの代用品についてのまとめ

シェーバーオイルの代用品として使い勝手がいいものは「ベビーオイル」「椿油」「ホホバオイル」の3つです。他のものは肌やシェーバー本体に悪影響を与える可能性があるため、使用は推奨しません。
- シェーバーオイルは刃の潤滑性を高め寿命を延ばす
- 異音や剃り味の低下はオイルメンテナンスのサイン
- 自動洗浄機付きなどオイル不要のシェーバーも存在する
- 代用品として最も推奨されるのはベビーオイル
- ベビーオイルは専用オイルと主成分がほぼ同じで安心
- 椿油やホホバオイルも酸化しにくいため代用可能
- 食用油(オリーブオイルやサラダ油)は酸化するため使用しない
- ワセリンは粘度が高く刃の目詰まりを引き起こす
- ヘアオイルは添加物が肌や刃に悪影響を与える恐れがある
- 工業用のシリコンスプレーは人体に有害なため絶対に使用しない
- 代用品としてベビーオイルは100均でも購入可能
- シェーバー専用オイルは100均では販売されていない
- 専用オイルは家電量販店やオンラインストアで確実に入手できる
- 代用品の使用はあくまで一時的な措置であり自己責任が伴う
- シェーバーを長く大切に使うならメーカー推奨の正規品が最も確実


