音質最強のDenon PerL Proを徹底解剖【NuraTrueの後継機】

音質最強のワイヤレスイヤホンを探し求め、インターネットリサーチを行っていたところ、Yahoo知恵袋で以下の投稿を見つけました。
音質重視でおすすめのワイヤレスイヤホンを教えてください。
ソニーやゼンハイザーの上位機種を試聴しましたが、音が軽く気に入りませんでした。
〜(中略)〜
ベストアンサー
Az100かPerL Proでしょうね
楽器が全て独立して聞こえます。
その為のボーカルの隣にギター
その後ろにベース
そしてドラム
コーラス
それぞれのアタック感も強くデジタルイコライザーの性能も良いので、好み調整ができます
2つ紹介されていましたが「PerL Pro」は聞いたことがない名前。「これは調査するしかない!」と思い調査したところ、PerL Proは音質最強クラスのワイヤレスイヤホンであることがわかりました。
この記事ではPerL Proのスペックや魅力を余すところなく記事にしています。音質最強のワイヤレスイヤホンをお探しでしたら、PerL Proは間違いなく候補に入れるべき逸品です。
- PerL Proが「音質最強」と評価される独自の技術
- スタンダードモデル(PerL)との具体的な性能差
- 専用アプリ「Denon Headphones」の活用法と設定
- 購入前に知っておきたいメリットと注意点
Denon PerL Proの概要と特徴

- 老舗メーカーDenonの技術を結集
- フラッグシップモデルとしての位置付け
- NuraTrue Proの後継機としての進化
- スタンダードモデルとの違い
老舗メーカーDenonの技術を結集
Denon PerL Proは、1910年創業の日本の老舗オーディオメーカー「Denon」が長年培ってきた音響技術と、革新的なパーソナライズ技術を融合させた製品です。
Denonは世界初の業務用PCMレコーダーを実用化するなど、常にオーディオ業界の技術革新をリードしてきました。その歴史に裏打ちされたサウンドマスターによる緻密なチューニングが、PerL Proにも施されています。
PerL Proの最大の特徴は、Denonの親会社であるMasimo社が開発した医療技術応用型パーソナライズ機能「Masimo AAT」を搭載している点にあります。
これは単なるイコライザー調整とは一線を画し、ユーザー一人ひとりの聴覚特性を自動で測定・解析し、その人に最適化されたサウンドプロファイルを作成するものです。
このように、伝統的なオーディオ技術と最先端のパーソナライズ技術が組み合わさることで、PerL Proは他のイヤホンでは到達し得ない、オーダーメイドのようなリスニング体験を実現しています。
フラッグシップモデルとしての位置付け

PerL Proは、同社の完全ワイヤレスイヤホンラインナップにおいて、最上位に位置するフラッグシップモデルです。そのため、音質、機能性、そしてデザインの全てにおいて一切の妥協なく作られています。
ドライバーには、このモデル専用に開発された10mm径の超低歪み3レイヤー・チタニウム振動板ダイナミックドライバーを採用。これにより、20Hzから40kHzというハイレゾ対応の広帯域再生を可能にし、微細な音のニュアンスからパワフルな重低音まで、余すところなく表現します。
- 「aptX Lossless」コーデックへの対応
- 騒音レベルに合わせて効果を自動調整するノイズキャンセリング機能
- 空間オーディオ技術「Dirac Virtuo」
などなど、フラッグシップモデルにふさわしい最新スペックが惜しみなく投入されています。音質にこだわりのあるユーザーでも満足できる性能を持ち合わせています。
PerL Proの技術的なスペック一覧
Denon PerL Proの性能を客観的に理解するために、主要スペックを以下の表にまとめました。
項目 | スペック |
ドライバー | 10mm 超低歪み3レイヤー・チタニウム振動板ダイナミックドライバー |
再生周波数範囲 | 20 Hz – 40 kHz |
Bluetooth バージョン | 5.3 |
対応コーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive, aptX, AAC, SBC |
ノイズキャンセリング | アダプティブ・ハイブリッド・ノイズキャンセリング |
空間オーディオ | Dirac Virtuo |
バッテリー駆動時間 | 本体:最大8時間 / ケース込み:最大32時間 |
充電方式 | USB Type-C / ワイヤレス充電(Qi規格) |
急速充電 | 5分の充電で約1時間再生 |
防水性能 | IPX4 |
マイク | 左右各4基(骨伝導マイク各1基を含む) |
その他機能 | マルチポイント接続、aptX Voice、ProEQ(5バンドEQ) |
このスペック表から分かるように、PerL Proは現行の完全ワイヤレスイヤホンの中でも最高クラスの性能を有しています。ワイヤレスでCD音質の伝送を可能にする「aptX Lossless」への対応は、音質にこだわるユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
また、本体だけで8時間という長いバッテリー駆動時間や、マルチポイント接続、高品質な通話を実現するaptX Voiceなど、日常的な使い勝手を高める機能も充実しています。
NuraTrue Proの後継機としての進化
Denon PerL Proを語る上で、その前身である「NuraTrue Pro」の存在は欠かせません。
NuraTrue Proは、革新的な自動パーソナライズ機能で高い評価を得ていましたが、開発元のNura社がDenonの親会社であるMasimo社に買収されたことにより、その技術と思想を受け継ぐ形でDenonブランドからPerL Proとして新たに登場しました。
基本的な設計思想やパーソナライズ機能はNuraTrue Proを引き継いでいますが、PerL Proは単なるリブランドモデルではありません。最大の進化点は、Denonのサウンドマスターによる独自のサウンドチューニングが加えられたことです。
このチューニングにより、パーソナライズ後のサウンドがさらに磨き上げられ、より音楽的で表現力豊かなサウンドへと昇華しています。NuraTrue Proが持つ技術的な素性の良さを活かし、後継機として確かな進化を遂げているのです。
スタンダードモデルとの違い

Denon PerLシリーズには、上位モデルの「PerL Pro」とスタンダードモデルの「PerL」が存在します。どちらも最大の特徴であるパーソナライズ機能「Masimo AAT」を搭載していますが、両者の間には価格だけでなく性能面でも明確な違いがあります。
機能/スペック | PerL Pro (AH-C15PL) | PerL (AH-C10PL) |
コーデック | aptX Lossless, aptX Adaptive | aptX |
ドライバー | 3レイヤー・チタニウム振動板 | 低歪みダイナミックドライバー |
再生周波数 | 20Hz – 40kHz | 20Hz – 20kHz |
NC機能 | アダプティブ・ハイブリッドNC | ハイブリッドNC |
空間オーディオ | 搭載 (Dirac Virtuo) | 非搭載 |
イコライザー | ProEQ (5バンド) | 非搭載 |
マルチポイント | 対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
バッテリー | 本体8時間 / ケース込32時間 | 本体6時間 / ケース込24時間 |
マイク | 左右各4基 (骨伝導マイク含む) | 左右各2基 |
通話コーデック | aptX Voice対応 | 非対応 |
最も大きな違いは音質に関わる部分です。PerL ProはCD音質のロスレス再生が可能な「aptX Lossless」に対応し、より高性能なドライバーを搭載することで、ハイレゾ領域までカバーする再生能力を持ちます。
また、機能面でもPerL Proは大きく進化しています。周囲の騒音に合わせて自動で最適化されるアダプティブNC、臨場感を高める空間オーディオ、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント、ワイヤレス充電など、利便性を高める機能が多数搭載されています。
どちらのモデルを選ぶかは予算によりますが、ポテンシャルを最大限に体験したいのであれば、Proモデルを選ぶべきですね。
PerL Proが提供する最高の音楽体験

- 音質最強と言われるパーソナライズ機能
- 専用アプリで好みのサウンドに調整
- 便利なワイヤレス充電の仕様
- まとめ:最高の音質を求めるならPerL Pro
音質最強と言われるパーソナライズ機能
Denon PerL Proが「音質最強」と評される最大の理由は、医療技術を応用した独自のパーソナライズ機能「Masimo AAT(Adaptive Acoustic Technology)」にあります。
多くのイヤホンが搭載するパーソナライズ機能は、ユーザーが特定の周波数の音が聞こえるかを手動でタップして知らせる方式ですが、Masimo AATは全く異なるアプローチを採用しています。
この技術は、イヤホンから発したテスト音に対し、内耳の蝸牛(かぎゅう)から微弱に返ってくる反響音(耳音響放射)を、内蔵された高感度マイクで測定します。
もともとは言葉を話せない新生児の聴覚検査にも使われる技術であり、ユーザーの主観を一切介さずに、極めて客観的かつ高精度に聴覚特性を分析できるのが特徴です。
測定されたデータに基づき、アプリが自動でそのユーザー専用のサウンドプロファイルを作成。これにより、高音が聞こえにくい人にはその帯域を補い、特定の周波数に敏感な人にはそれを抑制するなど、文字通り「オーダーメイド」のサウンドが完成します。
このパーソナライズをON/OFFして聴き比べると、その差は歴然です。OFFの状態では凡庸に聞こえるサウンドが、ONにした途端、ベールが剥がれたようにクリアで、全ての音が適切なバランスで耳に届くようになります。
この劇的な変化こそが、PerL Proの評価を決定づけているのです。
専用アプリで好みのサウンドに調整

Denon PerL Proの真価を最大限に引き出すためには、専用スマートフォンアプリ「Denon Headphones」の活用が不可欠です。このアプリはパーソナライズ機能「Masimo AAT」を実行したり、サウンドを自分好みにカスタマイズしたりできます。
ProEQ(5バンドイコライザー)
Masimo AATによって最適化されたサウンドをベースに、さらに微調整を加えたい場合に使用するのが「ProEQ」です。
これは5つの周波数帯域を±6dBの範囲で調整できるイコライザーで、調整幅が0.1刻みと非常に細かいため、音を破綻させることなく自然な変化で好みの音質に仕上げることが可能です。
イマージョンモード(低音調整)
全体の音のバランスを崩さずに低音の量感だけを調整したい、というニーズに応えるのが「イマージョンモード」です。スライダーを操作することで、ライブ会場のような迫力ある重低音から、タイトで引き締まった低音まで、楽曲や気分に合わせて直感的にコントロールできます。
空間オーディオ (Dirac Virtuo)
スウェーデンの音響技術企業Dirac社が開発した「Dirac Virtuo」は、イヤホンでありながら、まるでスピーカーで聴いているかのような、広大で立体的な音場を再現する機能です。特に映画やライブ映像との相性が抜群で、圧倒的な没入感を得られます。
これらの機能に加え、タッチコントロールのカスタマイズやノイズキャンセリングモードの切り替えなどもアプリ上で行えます。PerL Proを手に入れたら、まずはこのアプリをインストールし、じっくりと各機能を試してみることをお勧めします。
便利なワイヤレス充電の仕様
Denon PerL Proはワイヤレス充電にも対応しています。充電ケースはQi(チー)規格に準拠しているため、市販されている多くのワイヤレス充電パッドの上に置くだけで手軽に充電を開始できます。
デスクやベッドサイドに充電パッドを設置しておけば、家に帰ってきた際にケーブルを探して接続する手間が一切なくなり、「ただ置くだけ」で常に満充電の状態を保つことが可能です。
一度この快適さを体験すると、ケーブル充電には戻れないと感じるユーザーも少なくありません。
充電時間は、ワイヤレス充電の場合、バッテリーが空の状態から満充電まで約2時間です。もちろん、従来のUSB Type-Cケーブルによる有線充電にも対応しており、こちらの場合は約1時間で満充電が完了します。
さらに、イヤホン本体には急速充電機能が搭載されており、わずか5分間の充電で約1時間の音楽再生が可能になるため、急な外出時にも安心です。このように、PerL Proはユーザーの多様なライフスタイルに対応できる、柔軟な充電仕様を備えています。
まとめ:最高の音質を求めるならPerL Pro

Denon PerL Proは、最高の音質を追求するユーザーにとって理想的な選択肢です。最大の特徴である医療技術を応用したパーソナライズ機能「Masimo AAT」は、一人ひとりの耳に合わせてサウンドを自動で最適化し、オーダーメイドのようなリスニング体験を提供します。
デメリットは「ちょっと高い」くらいのものですが、その価値を十分に感じられると思います。ぜひその耳で体感してみてください。