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ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときの正しい対処法と予防策

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときの正しい対処法と予防策
batakosan

ドライヤーの使用中に突然髪の毛が吸い込まれてしまうと焦りますよね?ドライヤーへの髪の毛の巻き込みは発煙や発火といった重大な事故につながる可能性があり、決して軽視できないトラブルです。

この記事ではドライヤーに髪の毛が巻き込まれた際の対処法や、髪の毛巻き込みを防ぐ方法を解説します。安全な使用方法を理解し、安心してドライヤーを使えるようになりましょう。

この記事のポイント
  • ドライヤーに髪が巻き込まれた際の最初の正しい行動
  • 髪の毛を放置する危険性と具体的な事故事例
  • 安全に髪の毛を取り除くための具体的な手順
  • 今後の巻き込み事故を防ぐための予防策と製品選び

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときの取り方

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときの取り方
家電ステーション:イメージ

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときの取り方について以下の状況別に解説します。

  • ドライヤーに髪の毛絡まったときの注意点
  • 髪が頭皮についたまま絡まった場合
  • ちぎれた髪の毛が内部に残った場合

ドライヤーに髪の毛が絡まったときの注意点

ドライヤーの後ろにある吸込口に髪の毛が絡まった際は、まず冷静に行動することが大切です。パニックになり、無理に髪の毛を引っ張ることは絶対に避けてください。

強く引っ張ると髪が途中で切れて内部に残り、さらに深刻な故障の原因となる可能性があります。頭皮や髪の毛を傷つけてしまい、切れ毛や抜け毛につながることも考えられます。

まずはドライヤーのスイッチを切り、必ず電源プラグをコンセントから抜きましょう。通電した状態で髪を引き抜こうとすると誤ってスイッチが入ってしまう可能性があります。必ず安全を確保してから次のステップに進みましょう。

髪が頭皮についたまま絡まった場合の対処法

髪が頭皮についたまま絡まった場合の対処法
家電ステーション:イメージ

髪がまだ頭皮につながっている状態で絡まってしまった際は、自分の安全と髪へのダメージを最小限に抑えることが大切です。髪が頭皮についたまま絡まった場合の対処法は以下のとおりです。

  1. 電源を切ってドライヤーを冷やす
  2. 潤滑剤をなじませる
  3. 逆方向にゆっくりほどく
  4. 最終手段として髪を切る

電源を切ってドライヤーを冷やす

まずはドライヤーのスイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。動いているドライヤーが頭に繋がっている状態は危険です。その後、本体の熱が完全に冷めるまで5〜10分ほど待ちましょう。熱を持ったまま作業をすると頭皮や手を火傷する恐れがあります。

潤滑剤をなじませる

絡まっている髪の毛の部分に、洗い流さないトリートメントやヘアオイルなどを数滴なじませます。油分によって髪の滑りが良くなり、格段にほどきやすくなります。このひと手間が、髪へのダメージを大きく左右します。

逆方向にゆっくりほどく

指先やピンセットの先を使い髪が吸い込まれた方向とは逆向きに、一本一本ゆっくりとほどいていきます。決して焦って引っ張らないでください。根気強く少しずつ作業を進めることが大切です。

最終手段として髪を切る

どうしても髪がほどけない場合は、最終手段として髪を切ることも考えなくてはなりません。その際はできるだけ髪の長さを残せるよう、ドライヤーの吸込口に一番近い部分を、よく切れるハサミで慎重にカットしてください。

ちぎれた髪の毛が内部に残った場合の対処法

ちぎれた髪の毛が内部に残った場合の対処法
家電ステーション:イメージ

ドライヤーに巻き込まれた髪の毛に焦って無理な力を加えると、髪や本体をさらに傷つけ、状況を悪化させる原因となります。ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときのほどき方は以下のとおりです。

  1. 電源の遮断と冷却
  2. 巻き込み状況の確認
    • 見える範囲の髪の毛の除去
    • 内部に入り込んでいる場合の判断

手順1:電源の遮断と冷却

まずは焦らずドライヤーのスイッチを切り、コンセントから電源プラグを抜きましょう。その後、本体の熱が完全に冷めるまで5分から10分ほど待ちます。使用直後の吹出口や内部は高温になっており火傷をする危険性があるため、必ず時間を置いてください。

手順2:巻き込み状況の確認

本体が冷えたら吸込口を明るい場所でよく観察し、髪の毛がどの程度の深さまで、どのように絡まっているかを確認します。髪の毛の状況に応じて次のにやるべき内容が異なります。

手順2-1:見える範囲の髪の毛の除去

髪の毛が見える範囲にある場合は、ピンセットや歯ブラシを使って慎重に取り除きます。絡まった毛束の端をピンセットで掴み、ファンが回転する方向とは逆向きにゆっくりと引き出しましょう。細かな髪の毛やホコリは、使い古しの歯ブラシや綿棒で優しくかき出すと効果的です。

手順2-2:内部に入り込んでいる場合の判断

髪の毛が内部のファンに固く巻き付いていたり、ピンセットでも届かない奥に入り込んでしまったりした場合はそこで作業を中止してください。無理に奥まで道具を差し込むと、内部の配線や部品を傷つけてショートや発火の原因になります。

髪の毛が内部に深く入り込んでしまった場合、自力での解決は困難です。メーカーのサポートセンターや修理専門店へ相談することをおすすめします。

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれる事故の対策

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれる事故の対策
家電ステーション:イメージ

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれる事故の対策として以下の内容を解説します。

  • 今すぐできる事故防止のための対策
  • ドライヤー内部の正しい掃除方法

今すぐできる事故防止のための対策

ドライヤーへの髪の毛の巻き込みを防止するための対策は以下のとおりです。

  • ドライヤーと髪の毛の距離を離す
  • タオルドライを十分に行う
  • 髪の毛巻き込み防止機能がついているドライヤーを買う

ドライヤーと髪の毛の距離を離す

髪の毛巻き込みはドライヤーの吸込口と髪の毛の距離を保つことで防止できます。ドライヤーは髪から10cm以上離して使用することが一般的に推奨されています。

後頭部や髪の内側を乾かす際はドライヤーの向きが不自然になり、吸込口が髪に近づきやすいので注意が必要です。鏡で確認しながら乾かす習慣をつけると良いでしょう。

タオルドライを十分に行う

髪を乾かす前にタオルドライを十分に行うことも大切です。髪の水分をあらかじめ減らしておくことで、ドライヤーの使用時間を短縮できます。結果として巻き込みのリスクにさらされる時間も短くなります。

急いでいるときほどドライヤーを乱暴に振り回したり髪に近づけすぎたりしがちですが、そんな時こそ丁寧な操作を心がけましょう。

髪の毛巻き込み防止機能がついているドライヤーを買う

近年、髪の毛巻き込み防止機能を備えたモデルも登場しています。吸込口のフィルターが二重構造になっていたり網目が非常に細かくなっていたりと、髪の毛が内部に侵入しにくい設計になっています。

吸込口が塞がれて内部温度が異常に上昇した場合に、センサーが検知して自動で電源をオフにする機能を搭載しているドライヤーもあります。安全装置が充実した製品を選ぶことで、万が一の事態を防げます。

買い替えにおすすめのドライヤー

髪の毛の巻き込み事故を未然に防ぎ、安心して使用できるドライヤーを選ぶことは重要です。ここではおすすめのドライヤーを3つ紹介します。

Nobby by TESCOM|NIB400A

多くの美容室で採用されているプロ用ブランド「Nobby」の家庭用モデルです。業務用で培われた高い耐久性とパワフルな風量が特徴で、速乾性を重視する方には特におすすめです。

マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する「プロテクトイオン」で、静電気を抑制し、髪の広がりを抑えてツヤを与えます。プロ仕様の信頼性を、家庭でも実感できる一台です。

ReFa|BEAUTECH DRYER SMART W

サロン帰りのような「レア髪」を再現するReFaの技術はそのままに、大幅な小型・軽量化を実現した人気モデルです。独自のセンシング技術で髪の温度を60度以下に保ち、熱ダメージから保護。コンパクトで扱いやすくデザイン性も高いため、ドライヤーの時間が楽しくなります。

KINUJO|Hair Dryer

約363gという超軽量設計ながら、2.2㎥/分という大風量を実現したプロ仕様モデル。遠赤外線効果で髪の芯から素早く乾かし、まとまりの良いツヤ髪へ導きます。機能性を追求しつつ、デザインもシンプルで美しいことから、本物志向の方に喜ばれる一台です。

ドライヤーの正しい清掃方法

ドライヤーの正しい清掃方法
家電ステーション:イメージ

ドライヤーを安全に使用し続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。ドライヤーは空気と一緒にホコリも吸い込んでしまうため、定期的に清掃する必要があります。Panasonicのヘアドライヤーを参考に清掃方法を解説します。

参考:Panasonic「ヘアドライヤーのお手入れは(吸込口・吹出口など)」(外部サイト)

吸込口の清掃

表面に付着したホコリや髪の毛は、ティッシュや使い古しの歯ブラシで優しく取り除きます。汚れが取れにくい場合は薄めた中性洗剤(固形せっけんなど)を布に含ませ、固く絞ってから拭き取ってください。

フィルターの内部にホコリが溜まっている場合は掃除機で吸い取るのが効果的です。

吹出口の清掃

吹出口の掃除は風を利用して行います。電源プラグをコンセントに差し込み、スイッチを「冷風(COLD)」モードに設定してください。

冷風を出しながら吹出口の網目に詰まったホコリや髪の毛を、綿棒などで優しくかき出します。風の力で内部のホコリが外に排出されます。ホコリが目に入る危険があるため、吹出口を直接のぞき込まないように注意しましょう。

安全のため、本体の分解清掃は行わないでください。お手入れで異物が取り除けない場合は、販売店やメーカーの修理窓口へ相談しましょう。

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときによくある質問

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれたときによくある質問として以下の内容を解説します。

  • ドライヤーの中に髪の毛が入っても大丈夫?
  • 焦げ臭いにおいがするときはどうする?
  • 変な音がするんだけどどうすればいい?

ドライヤーの中に髪の毛が入っても大丈夫?

ドライヤーの入った髪の毛が少しだけ入るくらいなら、すぐに壊れることはありません。しかし、そのままの状態で長期間使用すると発熱や異音の原因となります。

吸込口や内部に入り込んだ髪の毛は、ホコリと一緒に内部のファンやヒーター部分に絡みつきます。ファンやヒーターに髪の毛が絡みつくとドライヤー内部の空気の流れを悪化させます。

空気の通り道が塞がれるとモーターやヒーターから発生した熱が内部にこもり、異常な温度上昇を引き起こすのです。

異常な温度上昇が続くと内部の樹脂部品が溶けたり、焦げ臭いにおいが発生したりします。最悪の場合発煙や発火に至り、火災や火傷といった事故につながる恐れもあります。国民生活センターにも同様の事例が多数報告されており、軽い気持ちで使い続けることの危険性が指摘されています。
» 国民生活センター「ヘアドライヤーの取り扱いに注意」(外部サイト)

焦げ臭いにおいがするときはどうする?

焦げ臭いにおいがするときはどうする?
家電ステーション:イメージ

ドライヤーの使用中に焦げ臭いにおいがした場合、内部で異常が発生している明確なサインです。すぐに使用を中止して電源プラグを抜いてください。

焦げ臭いにおいの原因は内部に入り込んだ髪の毛やホコリが、ヒーターの熱によって焦げていることです。内部が高温になっている証拠であり、発火のリスクが非常に高まっている状態です。

焦げ臭いにおいがする状態で使用を続けると、ヒーターが赤熱して炎が吹き出す可能性もあります。ドライヤーが原因となる火災事故の多くは、内部に異物が詰まったまま使用を続けたことに起因すると報告されています。
» 国民生活センター「ヘアドライヤーの取り扱いに注意」(外部サイト)

変な音がするんだけどどうすればいい?

ドライヤーに髪の毛を巻き込んだ後に「カラカラ」「ブーン」といった異音や振動がした場合も危険なサインです。ただちに使用をやめて状態を確認しましょう。

内部のファンに髪の毛やホコリの塊が接触していると異音の原因となります。髪の毛が絡み付いてファンが正常に回転できないと、モーターに過剰な負荷がかかり続けます。

髪の毛がファンに絡みついたまま回転を続けることで部品が破損し、その破片が内部で飛び散ることもあり得ます。モーターの異常は性能の低下だけでなく、ショートや発火のリスクも伴います。少しでも音に違和感を覚えたら、安全を最優先して使用を中断することが賢明な判断です。

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれた:まとめ

ドライヤーに髪の毛が巻き込まれた時のまとめ
家電ステーション:イメージ

ドライヤーに髪が巻き込まれた際は、まず電源を切ってプラグを抜くことが最優先です。無理に引っ張ると状況が悪化する可能性があります。焦げ臭いにおいや異音は発火の危険性があるため、ただちに使用を中止してください。

日頃からフィルターを清掃し、髪と10cm以上の距離を保つことで事故は防げます。正しい知識で安全に製品を使用しましょう。

この記事のまとめ
  • 事故が起きたらまず電源を切りコンセントを抜く
  • 慌てて髪の毛を無理に引っ張らない
  • 本体が冷めてから作業を開始する
  • 見える範囲の髪の毛はピンセットや歯ブラシで除去する
  • 髪の毛が内部に入ったままの使用は絶対にしない
  • 焦げ臭いにおいや変な音は重大な危険のサイン
  • 内部に髪が残った場合はメーカーや専門店に相談する
  • 吸込口のフィルター掃除は週に一度が目安
  • 使用時は髪と吸込口の距離を10cm以上保つ
  • タオルドライでドライヤーの使用時間を短縮する
  • 保証期間内であれば無償修理の可能性がある
  • 修理費用が高額な場合は買い替えが賢明
  • 買い替えの際は巻き込み防止機能付きモデルを検討する
  • 製品の分解は専門知識がない限り行わない
  • 正しいメンテナンスが製品の寿命と安全性を向上させる
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