【危険】ドライヤーが焦げ臭いんだけど爆発する?原因と対処法を徹底解説

ドライヤーを使っていたら急に焦げ臭いにおいがして不安になった経験はありませんか?そのまま使い続けると火花や発煙、最悪の場合爆発してしまう可能性もあります。
この記事ではドライヤーが焦げ臭いときに考えられる原因と対処法を詳しく解説します。焦げ臭いにおいはドライヤーからの重要な警告です。正しい知識で、火災などのトラブルを未然に防ぎましょう。
- ドライヤーが焦げ臭くなる具体的な原因
- 危険な状態を避けるための即時対応
- 事故を未然に防ぐための日常的な予防策
- 関連するトラブルの解決法
ドライヤーが焦げ臭いんだけど爆発する可能性はある?

ドライヤーから焦げ臭いにおいがすると「このまま爆発するのではないか」と不安になりますよね。結論から言うとドライヤーが爆発する可能性はゼロではありません。
実際に製品が破裂することは稀ですが、内部のショートによる火花や発煙、部品の破損による大きな破裂音など、危険な現象につながる恐れは十分にあります。
いずれにせよ焦げ臭いにおいは、ドライヤー内部で何かしらの異常な加熱が起きていることを示すサインです。ここからはドライヤーが焦げ臭くなる原因について見ていきましょう。
ドライヤーが焦げ臭いときに爆発する原因

ドライヤーが焦げ臭いときに爆発する原因は以下のとおりです。
- 内部に溜まったホコリや髪の毛の詰まり
- 電源コードの内部断線
- 内部モーターや部品の劣化
内部に溜まったホコリや髪の毛の詰まり
ドライヤーが焦げ臭くなる原因として最も多いのが内部に溜まったホコリや髪の毛です。ドライヤーは本体後方の吸込口から空気を取り込み、内部のヒーターで温めてから吹出口へ送り出す構造をしています。空気と一緒に細かいホコリや短い髪の毛を吸い込んでしまうのです。
吸い込まれたホコリや髪の毛は吸込口のフィルターや内部のヒーター周辺に少しずつ蓄積されます。ホコリが蓄積された状態でドライヤーを使用すると、ヒーターの熱で直接熱せられて燃えてしまいます。
ホコリがフィルターを塞いでしまうと空気の吸い込みがうまくいかなくなり、本体内部を冷却できなくなります。結果として内部が異常な高温状態になりヒーターが真っ赤になったり、プラスチック部品の変形や火花を発生させたりする原因にもなります。
電源コードの内部断線

電源コードの内部で電線が切れてしまう「内部断線」も焦げ臭いにおいの原因です。収納時にコードをドライヤー本体にきつく巻き付ける「ぐるぐる巻き」は、コードの根元に大きな負担をかけ、内部断線を引き起こします。
電源コードは多数の細い銅線を束ねて作られています。コードを折り曲げたり、ねじったりすると、細い銅線が少しずつ切れていくのです。一部が断線した状態で電流が流れると、その部分の電気抵抗が大きくなって異常な熱を発生させます。
コードが異常に熱くなったり特定の位置を曲げると電源が入ったり切れたりするといった症状がある場合、内部断線を起こしている可能性が高いです。内部断線を起こしたまま使い続けるとショートや火花、発火につながります。
内部モーターや部品の劣化
モーターやヒーターといった主要部品の経年劣化が、焦げ臭いにおいの原因になることもあります。一般的な家庭用ドライヤーの寿命は3~5年とされています。使用頻度が高い家庭では、これより早く寿命を迎えることも珍しくありません。
ドライヤーのモーターは長期間の使用で摩耗し、回転効率が落ちてきます。回転が鈍くなったモーターは正常時よりも大きな負荷がかかるため、異常な熱を持ちやすくなります。
ヒーター部分も同様に、長年の使用で劣化が進みます。劣化によって温度制御がうまくいかなくなり、異常な高音になる場合があります。掃除をしてもにおいが改善しない、風量が落ちたと感じる場合は、部品の劣化が限界に達しているサインです。
焦げ臭いドライヤーの爆発を防ぐためにやるべきこと

焦げ臭いドライヤーの爆発を防ぐためにやるべきことは以下のとおりです。
- 直ちに使用を中止して電源プラグを抜く
- 吸込口と吹出口の状態を確認・掃除する
- 電源コードに異常がないか確認する
- 買い替えを検討する
直ちに使用を中止して電源プラグを抜く
ドライヤーから焦げ臭いにおいがした場合は、本体の電源スイッチを「OFF」にして電源プラグを抜いてください。焦げ臭いにおいは内部で何らかの異常な加熱が起きている証拠です。そのまま通電させると異常加熱が進行してしまいます。
「まだ動くから大丈夫」と考えず、においに気づいた瞬間に電源を断つことで爆発や火災から身を守れます。
吸込口と吹出口の状態を確認・掃除する

ドライヤーの電源を切って本体が冷めたらホコリの詰まりをチェックしましょう。ドライヤーのホコリを確認する方法は以下のとおりです。
- 吸込口の確認
- ホコリの除去
- 吹出口の確認
- 吹出口の掃除
⒈ 吸込口の確認
ドライヤーの背面にある網目状のフィルター部分を確認します。ここにホコリがびっしりと付着していることが多いです。
2. ホコリの除去
乾いた歯ブラシや綿棒、ティッシュなどを使って、フィルターのホコリを優しくかき出すように取り除きます。掃除機のノズルで吸い取るのも効果的です。
3. 吹出口の確認
風が出る部分も覗き込み、内部にホコリや髪の毛が絡まっていないか確認します。
4. 吹出口の掃除
届く範囲で綿棒などを使って内部のゴミを取り除きます。このとき、内部のヒーターなどを傷つけないよう注意が必要です。
自分で本体を分解する行為は絶対にやめましょう。感電や故障の原因になるだけでなく、メーカーの保証対象外となってしまいます。
電源コードに異常がないか確認する

ホコリの掃除とあわせて、電源コードの状態も必ず確認してください。チェックすべきポイントは以下のとおりです。
- コードの熱
電源プラグ付近やコードの根元、コード全体が異常に熱くなっていないか触って確かめます。 - 見た目の変化
コードの被覆が溶けたり、膨らんだり、変色したりしている部分がないか確認します。 - 断線の兆候
コードの特定の部分を曲げると電源が入ったり切れたりしないか、動かすと「ジジッ」という異音がしないかを確認します。
異常が一つでも見つかった場合、コードの内部が断線している可能性が高い状態です。ドライヤーが断線している場合は安全に使用できないので、買い替えを検討しましょう。
買い替えを検討する
掃除をしても焦げ臭いにおいが改善しなかったり電源コードに異常が見つかったりした場合、そのドライヤーは安全に使用できる限界を超えています。火災や爆発のリスクを避けるためにも買い替えか修理を検討するのが賢明です。
修理という選択肢もありますが、ドライヤーの修理費用は5,000円前後かかることが多く、新しい製品を購入する費用と大きく変わらないケースも多くあります。
試しにPanasonic公式の「修理診断ナビ」で生産終了モデルの「EH-NA0E」の修理費用を試算したところ、11,000円程度の修理費用がかかることがわかりました。

コストパフォーマンスを考慮すると新しい製品への買い替えが最も賢明な判断といえます。近年のドライヤーは安全機能が向上しているモデルも多く、買い替えることでより安心してドライヤーを使えるようになります。
ここでは買い替えにおすすめのドライヤーを3つ紹介します。
Nobby by TESCOM|NIB400A
多くの美容室で採用されているプロ用ブランド「Nobby」の家庭用モデルです。業務用で培われた高い耐久性とパワフルな風量が特徴で、速乾性を重視する方には特におすすめです。
マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する「プロテクトイオン」で、静電気を抑制し、髪の広がりを抑えてツヤを与えます。プロ仕様の信頼性を、家庭でも実感できる一台です。
ReFa|BEAUTECH DRYER SMART W
サロン帰りのような「レア髪」を再現するReFaの技術はそのままに、大幅な小型・軽量化を実現した人気モデルです。独自のセンシング技術で髪の温度を60度以下に保ち、熱ダメージから保護。コンパクトで扱いやすくデザイン性も高いため、ドライヤーの時間が楽しくなります。
KINUJO|Hair Dryer
約363gという超軽量設計ながら、2.2㎥/分という大風量を実現したプロ仕様モデル。遠赤外線効果で髪の芯から素早く乾かし、まとまりの良いツヤ髪へ導きます。機能性を追求しつつ、デザインもシンプルで美しいことから、本物志向の方に喜ばれる一台です。
ドライヤーが焦げ臭い時の爆発を予防する方法

ドライヤーの焦げ臭いにおいを予防する方法として以下の内容を解説します。
- 定期的に掃除する
- 電源コードを丁寧に扱う
- ドライヤーを優しく使う
定期的に掃除する
ドライヤーの爆発や火災事故を未然に防ぐ最も効果的な方法は、定期的に掃除をすることです。月に1回程度はドライヤーの吸込口と吹出口のホコリをチェックして清掃することを心がけましょう。
ドライヤーのホコリは思っているより早く溜まります。家族の人数が多い方やペットを飼っている環境では、よりこまめに手入れすることが大切です。
掃除を習慣にすることでホコリの蓄積による内部の過熱を防ぎ、空気の流れをスムーズに保てます。定期的な掃除はドライヤーの性能を維持するだけでなく、寿命を延ばすことにもつながります。
電源コードを丁寧に扱う

ドライヤーの収納方法を見直すだけで、コードの断線リスクは大幅に減少します。最も避けるべきは、コードを本体にきつく巻き付ける行為です。
良い保管方法 | 悪い保管方法 |
フックに吊るして保管する | 本体にきつく巻き付けて保管する |
コードをゆるく束ねて保管する | コードをねじったまま保管する |
購入時の箱やポーチに入れて保管する | コードを家具などで踏みつけたままにする |
コンセントからプラグを抜く際はコード部分を引っ張るのではなく、必ずプラグ本体を持つようにしてください。日々の小さな心がけが、ドライヤーの寿命を伸ばすことにつながります。
ドライヤーを優しく使う
ドライヤーも精密な電化製品です。日々の使い方を少し見直すことで製品への負担を減らし、安全に使用できます。ドライヤーを扱う際の注意点は以下のとおりです。
- コンセントは使用後に抜く
- 使用時は髪から10cm以上離す
- 落下や衝撃に注意する
コンセントは使用後に抜く
ドライヤーの使用後にコンセントを抜いておけば待機電力の節約になるだけでなく、ホコリの付着によるトラッキング火災のリスクを低減します。トラッキング火災とは、コンセントとプラグの間に溜まったホコリが湿気を吸ってショートする現象のことです。
使用時は髪から10cm以上離す
ドライヤーと髪の距離を適切に保つことで、髪への熱ダメージを防ぐと同時に長い髪が吸込口に吸い込まれる事故を防ぎます。
落下や衝撃に注意する
ドライヤー内部のファンやモーターは衝撃に弱いです。万が一落としてしまった後に「カラカラ」といった異音がする場合は、内部で部品が破損している可能性があるため、使用を中止しましょう。ドライヤー専用のケースを用意しておくと落下を防げます。
ドライヤーが焦げ臭いときによくある質問

ドライヤーが焦げ臭いときによくある質問は以下のとおりです。
- ドライヤーの中が赤いのは大丈夫?
- ドライヤーが焦げ臭いまま動かないんだけどどうすればいい?
- コンセントから火花が出た場合はどうする?
- ドライヤーが爆発したらどうする?
ドライヤーの中が赤いのは大丈夫?
ドライヤー使用中に吹出口の奥にあるヒーターが赤く見えることがあります。この現象は必ずしも故障のサインではありません。正常な状態でも風の流れ方によってはヒーターの一部が赤く見えることがあります。
注意すべきなのはその光り方です。ヒーター全体が常に真っ赤になっている、あるいは異常に明るく光っているように見える場合は内部が過熱しているサインです。この現象は吸込口のホコリ詰まりなどによって冷却がうまくいっていない場合に起こります。
使用中に「パチッ」という音と共に一瞬火花のように光ることがあります。内部の温度が上がりすぎた際に作動する安全装置(サーモスイッチ)がヒーターの電源を一時的に切ったことによる現象です。
ドライヤーが焦げ臭いまま動かないんだけどどうすればいい?

焦げ臭いにおいがした後にドライヤーが動かなくなった場合、考えられる原因は2つあります。
- 安全装置の作動
内部が高温になりすぎたため、温度ヒューズなどの安全装置が作動して完全に電源を遮断した可能性があります。 - 部品の完全な故障
モーターや基盤が熱によって焼き切れ、完全に故障してしまった可能性も考えられます。
どちらのケースであってもユーザー自身での修理は不可能です。安全装置が作動したということは、内部が高温になる異常事態が起きた証拠です。動かなくなったドライヤーは寿命を迎えたと判断し、新しい製品への買い替えることをおすすめします。
コンセントから火花が出た場合はどうする?
電源プラグをコンセントに差し込む、あるいは抜く際に火花が出た場合、原因はドライヤー側とコンセント側の両方が考えられます。
- ドライヤー側の問題
電源コードの内部断線が原因で、プラグ付近でショートしている可能性があります。 - コンセント側の問題
コンセント内部の金具の劣化や、ホコリが溜まっていることによるトラッキング現象が原因の可能性があります。
どちらが原因かを特定するのは難しいため、直ちにそのコンセントの使用を中止してください。賃貸の場合は管理会社へ、持ち家の場合は電気工事業者へ点検を依頼しましょう。同じコンセントで他の家電製品も使用しないようにしましょう。
ドライヤーが爆発したらどうする?

「ドライヤーが爆発した」という事例の多くは、実際に爆薬のように爆発するわけではありません。内部のファン(プロペラ)が破損し、その破片が内部で飛び散ることで大きな破裂音が発生する現象を指します。
過去には、特定のドライヤー(リファビューテックドライヤーの初期モデルなど)で、このファンの破損による自主回収(リコール)が行われた事例があります。
» 美容業界ニュースメディア ビュートピア「ReFaドライヤー爆発報道 原因はファン破損、MTGが交換対応」(外部サイト)
もし使用中に大きな音と共にドライヤーが破損した場合は、以下の手順で対応してください。
- すぐに電源を切り、プラグを抜く
- ケガがないか確認する
- メーカーのお客様相談室に連絡する
お使いの製品がリコール対象品でないか、メーカーの公式サイトで確認することも大切です。破損した製品は保証期間が過ぎていても、無償で交換してくれる場合があります。
ドライヤーが焦げ臭いんだけど爆発する?まとめ

ドライヤーが焦げ臭いのはホコリ詰まりやコード断線、部品劣化が原因です。火災や「爆発」のような事故につながる危険なサインのため、直ちに使用を中止してください。異常が続く場合は安全を第一に考え、新しい製品への買い替えを検討しましょう。
- ドライヤーが焦げ臭いのは爆発や発火につながる危険なサイン
- 主な原因はホコリ詰まり、コードの断線、部品の劣化の3つ
- 最も多い原因は吸込口や吹出口に溜まったホコリや髪の毛
- ホコリがヒーターで燃えることで焦げ臭いにおいが発生する
- コードを本体にきつく巻く収納は内部断線の原因となり危険
- コードの断線はショートや火災に直結する可能性がある
- ドライヤーの平均寿命は3年から5年程度
- 長年の使用でモーターが劣化し異常発熱することがある
- 焦げ臭いにおいに気づいたら直ちに使用を中止し電源プラグを抜く
- 本体が冷めてから吸込口や吹出口を掃除する
- 掃除をしても改善しない場合は買い替えを検討するのが安全
- 事故を防ぐには月1回以上の定期的な掃除が最も効果的
- 電源コードはゆるく束ねるかフックに掛けて保管する
- 焦げ臭いまま動かないのは安全装置の作動か完全な故障
- 異音や頻繁な停止も寿命のサインなので見逃さない


