ダイソンのドライヤーを海外対応させる方法|変圧器やおすすめ製品も紹介

海外旅行や出張の際「いつも使っているダイソンのドライヤーを持っていきたい」と考える方は多いのではないでしょうか?しかし、日本と海外の電圧の違いを無視してコンセントに差し込むとドライヤーが故障するだけでなく、火災などの危険も考えられます。
この記事では日本で購入したダイソンのドライヤーを海外で安全に使うための具体的な方法や、必要な変圧器の選び方を詳しく解説します。記事を読めば海外渡航の準備がスムーズに進み、現地で髪の悩みを抱えることなく快適に過ごせます。
- 日本のダイソンドライヤーがそのまま海外で使えない理由
- 海外でダイソンドライヤーを安全に使うための変圧器の選び方
- ダイソンに代わる便利な海外対応ドライヤーのおすすめ
- 手持ちのドライヤーが海外対応製品か簡単に見分ける方法
ダイソンのドライヤーを海外対応させる方法

ダイソンのドライヤーを海外対応させる方法として以下の内容を解説します。
- ダイソンのドライヤーはそのままだと海外に対応していない
- 大容量変圧器を使えば海外でもドライヤーが使用可能に
- 大容量変圧器を選ぶ際の注意点
- ドライヤーが海外対応か調べる方法
- ダイソンの海外モデルは日本で使えるのか
ダイソンのドライヤーはそのままだと海外に対応していない
日本国内で販売されているダイソンのドライヤーは、そのままでは海外で使用できません。理由は、日本と海外の電圧の違いにあります。
日本の家庭用コンセントの電圧は100Vですが、多くの国では220〜240Vが主流です。日本のダイソンドライヤーは100Vの電圧で動作するように設計されているため、そのままでは使用できません。
100V専用のドライヤーを電圧が高い海外のコンセントに直接接続すると、過大な電流が流れてしまいます。結果的に内部の電子回路がショートしたりモーターが焼き付いたりして、一瞬で故障に至る可能性もあります。最悪の場合、火花が散ったり、発火したりする危険性も伴います。
大容量変圧器を使えば海外でもドライヤーが使用可能に

ダイソンのドライヤーを海外で使うためには、現地の高い電圧に対応した変圧器を用意する必要があります。変圧器はとは高い電圧(例:220V)を日本の電圧(100V)に変換してくれる装置です。
ダイソンのドライヤーは消費電力が1200W(ワット)と大きいため、この電力に対応できる「大容量変圧器」を選ぶ必要があります。
変圧器には対応できる消費電力の上限があります。上限を下回る性能の製品を使うと変圧器自体が故障したり、安全装置が作動して電源が落ちてしまったりします。
大容量の変圧器を正しく利用すれば、海外のホテルなどでもいつも通りダイソンのドライヤーを使えます。変圧器を一つ用意しておくと、ドライヤーだけでなく他の日本専用の電化製品を使いたい場合にも対応可能です。
大容量変圧器を選ぶ際の注意点
大容量変圧器を選ぶ際の注意点は以下のとおりです。
- 定格容量はドライヤーの消費電力より大きいものを選ぶ
- 「ドライヤー専用」の小型変圧器は使えないことが多い
- 重量とサイズを確認する
定格容量はドライヤーの消費電力より大きいものを選ぶ
ダイソンドライヤーの消費電力は1200Wなので、定格容量が最低でも1200W以上の変圧器を選ばなくてはなりません。電熱器具の場合は安全マージンを考慮して、消費電力の2〜3倍の容量を持つ変圧器が推奨されることもあります。
最低でも1500W、できれば2000W以上の容量があるとより安心して利用できます。
「ドライヤー専用」の小型変圧器は使えないことが多い
「ドライヤー専用」の小型・軽量の変圧器の多くはダイソンドライヤーには使用できません。ダイソンのドライヤーは、風量を精密に制御するために内部にマイコン(マイクロコンピューター)を搭載しています。
多くの小型変圧器は精密な電子回路を持つ製品への使用を想定しておらず、対応製品リストから除外されています。取扱説明書をよく確認し、「マイコン内蔵のドライヤーは使用不可」といった記載がないかチェックすることが大切です。
例えば以下の変圧器は海外で使えるように見えますが、ダイソンドライヤーのような高性能な製品には対応していません。
» Amazon「ミヨシ 海外旅行用 ドライヤー専用変圧器」
間違えて購入しないように注意してください。
重量とサイズを確認する
大容量の変圧器は内部のコイルなどが大きくなるため、必然的にサイズも大きくなります。製品によっては数kgの重さがあり、短期の旅行で持ち運ぶには現実的でない場合があります。スーツケースの重量制限や持ち運びの手間を考慮して、自分の用途に合った製品を選びましょう。
海外赴任などで長期間滞在する場合は重量級の安定したモデル、比較的移動が多い場合は少しでも軽量なモデルが適しています。ドライヤーの消費電力に対応した大容量のモデルを選ぶことが求められます。
海外で使えるおすすめの大容量変圧器

ここまで解説した内容を踏まえておすすめの大容量変圧器を2つ紹介します。
LVYUAN|海外国内両用型変圧器 3000W
3000Wという高出力で、ドライヤー(1200W)を安心して使える大容量変圧器です。価格が手頃でありながら自動で電圧を切り替える機能を搭載しているため、渡航先で面倒な設定をする必要がありません。
世界各国の電源プラグに対応した5種類の出力コンセントを備えており、変換プラグを別途用意する手間が省ける点も大きな魅力です。コストパフォーマンスを重視し、ドライヤー以外にも炊飯器など他の電化製品を使いたい方におすすめのモデルです。
カシムラ|海外国内用変圧器 2000W NTI-151
日本の電機メーカーであるカシムラ社製で品質と信頼性の高さが魅力の変圧器です。定格容量は2000Wで、ダイソンドライヤーの使用に十分対応できます。
海外製の同等クラスの製品と比較して本体がコンパクトに設計されています。価格はやや高めですが、安心の日本製を選びたい方やヨーロッパなど220V~240Vの国へ渡航する方に適しています。

ダイソン以外の海外対応ドライヤーもおすすめ

大容量変圧器はサイズが大きく重さもあるため、海外旅行に持って行くのは大変だと感じる人も多くいます。その場合、最初から海外に対応しているドライヤーを用意する選択肢もあります。
ここからは海外対応ドライヤーについて以下の内容を解説します。
- 海外対応ドライヤーなら無印もチェック
- パナソニックの海外対応ドライヤー
海外対応ドライヤーなら無印もチェック
無印良品では旅行者のニーズに応えるコンパクトな海外対応ドライヤーが販売されています。無印良品のトラベル用ヘアドライヤーは電圧切替スイッチが付いており、AC100-120VとAC200-240Vの地域に対応可能です。
無印のトラベル用ヘアドライヤーは折りたたみ式でコンパクトになるため、スーツケースや旅行バッグのスペースを取りません。デザインも無印良品らしいミニマルなもので、誰でも使いやすいのが魅力です。
パナソニックの海外対応ドライヤー
パナソニック製のドライヤーは海外対応モデルのラインナップが豊富です。シンプルな機能のコンパクトモデルから高機能な「ナノケア」シリーズまで、様々な選択肢があります。
特に人気の「ナノケア」シリーズの海外対応モデルは、髪の水分バランスを整えながら乾かす「ナノイー」技術を搭載しています。これにより、海外の乾燥した気候や硬水による髪のパサつきを抑え、しっとりまとまりのある髪に仕上がります。
ダイソンほどの最大風量はありませんが、速乾ノズルなどの工夫で髪を素早く乾かせます。ここからはパナソニックでおすすめの海外対応ドライヤーを2つ紹介します。
Panasonic|EH-NE4B-N
手頃な価格と信頼性で、海外旅行用のドライヤーとして長年人気を誇る定番モデルです。AC100-120VとAC200-240Vの簡単な電圧切り替えで世界中に対応し、ヨーロッパなどで多用されるC-2タイプの変換プラグが付属している点も嬉しいポイントです。
特筆すべきはその軽さとコンパクトさで、折りたためばスーツケースの場所を取りません。風量はパワフルな上位機種に劣るものの、荷物をできるだけ減らしたい海外旅行にはピッタリ。速乾性よりも、コストパフォーマンスと携帯性、そして安心感を重視する方に最適な一台です。
Panasonic|EH-NA9F-PN
ナノケアシリーズの中で唯一、海外での使用に対応した高機能モデルです。電圧はAC100-120VとAC200-240Vの切り替えが可能で、世界中の多くの国でその性能を体感できます。海外の硬水や強い日差しでダメージを受けがちな髪を、内側からしっとりとまとめてくれます。
折りたたみ式で収納性にも配慮されていますが、高機能な分、他のコンパクトタイプよりはやや重量があります。普段使いのメインドライヤーとしても活躍するため、国内外を問わず最高のヘアケアを求める方におすすめの一台です。
海外対応のドライヤーを選ぶ際によくある質問

- 変圧器と海外対応品はどちらを選ぶべき?
- ダイソンの海外モデルの電圧は日本と違う?
- ドライヤーが海外対応か調べる方法は?
変圧器と海外対応品はどちらを選ぶべき?
「大容量変圧器を用意してダイソンを使う」のと「新しく海外対応ドライヤーを購入する」のでは、どちらが良いか悩む方もいるでしょう。渡航の目的や期間、個人の価値観によって最適な選択が異なります。
大容量変圧器がおすすめな人
- どうしてもダイソンのドライヤーを使いたい人
- ドライヤー以外にも日本から持ち込みたい電化製品がある人
- 海外赴任や留学などで長期間滞在する人
大容量変圧器のデメリットは重くて高価な点です。しかし、一度購入すれば様々な電化製品に対応できるため、長期滞在者にとっては結果的にコストパフォーマンスが良くなる場合があります。
海外対応ドライヤーがおすすめな人
- 短期の海外旅行や出張が主な目的の人
- 荷物をできるだけ軽くしたい人
- 手軽さとコストを重視する人
海外対応ドライヤーは変圧器が不要で荷物も軽くなるため圧倒的に手軽です。価格も数千円から購入できるモデルがあります。短期旅行がメインであれば、ドライヤーを買い替えるほうが便利な選択と言えます。「旅先での一時的な利用」と割り切れば安価なドライヤーでも十分な性能を持っています。
ダイソンの海外モデルの電圧は日本で使える?

ダイソンのドライヤーは販売されている国や地域の電圧に合わせて設計されているため、海外モデルと日本モデルでは電圧の仕様が異なります。例えば、ダイソンでは以下のように仕様が分かれています。
- 日本モデル: 100V
- 北米モデル: 120V
- ヨーロッパ・アジア・オセアニアなどの多くのモデル: 220-240V
これらのモデルは、電圧を自動で切り替えるマルチボルテージ仕様ではありません。それぞれの国の電圧に固定されています。
ヨーロッパで購入した220V仕様のモデルを日本(100V)で使おうとすると電圧が足りず、本来の性能を発揮できません。逆に、日本モデル(100V)をヨーロッパ(220V)で使おうとすると過電圧で故障します。
海外でダイソンのドライヤーを購入し、それを日本で使いたい場合も、やはり適切な「昇圧変圧器」が必要になる、と覚えておくことが大切です。
ドライヤーが海外対応か調べる方法は?
お持ちのドライヤーが海外対応製品かどうかは、製品本体や電源コードのラベルを見れば確認できます。
確認すべきは「入力」や「INPUT」と書かれた箇所の電圧表示です。ここに「AC100V-240V」や「100-240V」のように、電圧の範囲が記載されていれば、その製品は海外の電圧にも対応している「海外対応モデル」です。
表示が「AC100V」や「100V」のみの場合は、日本国内専用モデルです。日本国内専用モデルを海外で使うには、滞在先の電圧に合わせた変圧器が必須となります。
ダイソンの日本国内モデルは基本的に「100V」専用ですが、他のメーカーの製品や、旅行用に販売されている製品には、海外対応モデルが多く存在します。海外渡航前に、一度ドライヤーの仕様を確認してみましょう。
ダイソンのドライヤーは海外対応している?まとめ

日本仕様のダイソンドライヤーは100V専用のため、そのまま海外では使えません。安全に使用するには消費電力に見合った大容量の変圧器が必須です。変圧器は重くてかさばるため、旅行には不便な場合もあります。
手軽さを重視するなら、パナソニックや無印良品などから販売されている軽量でコンパクトな海外対応ドライヤーを選ぶのがおすすめです。
- 日本仕様のダイソンドライヤーは電圧100V専用
- 海外の電圧は220V-240Vが主流で、そのままでは使用不可
- 変圧器なしで使うと一瞬で故障し、火災の危険もある
- 海外で安全に使うには大容量の降圧変圧器が必須
- 変圧器はドライヤーの消費電力1200Wを上回る容量が必要
- 安全マージンを考え、定格容量1500W以上の変圧器が望ましい
- 大容量変圧器は数kgの重さがあり、旅行での持ち運びは大変
- マイコン内蔵のため、小型のドライヤー専用変圧器は使えないことが多い
- 自身のドライヤーが海外対応かは製品ラベルの電圧表示で確認
- 「100V-240V」などの記載があれば海外対応モデル
- ダイソンの海外モデルと日本モデルでは電圧仕様が異なる
- 海外モデルを日本で使う場合も昇圧変圧器が必要になる
- 手軽さを優先するなら、海外対応ドライヤーの購入が最も簡単な解決策
- パナソニックや無印良品などから多様な海外対応モデルが販売されている
- 海外対応ドライヤーは軽量でコンパクトな製品が多く、旅行に適している


