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ドライヤーキャンセル界隈の無視できないリスクとは?髪と頭皮を守る正しいケア

ドライヤーキャンセル界隈の無視できないリスクとは?髪と頭皮を守る正しいケア
batakosan

SNSで見かける「ドライヤーキャンセル界隈」という言葉。お風呂上がりに髪を乾かすのが、とにかくめんどくさいと感じる気持ち、よく分かります。しかし、ドライヤーを省略する習慣は、髪や頭皮にとって怖い結果を招く可能性があります。

この記事ではドライヤーキャンセル界隈のデメリット、そして髪の健康を守るための正しいケア方法までを詳しく解説します。

この記事のポイント
  • ドライヤーをしない習慣が髪と頭皮に与える具体的なリスク
  • 「自然乾燥=髪に優しい」という誤解とその科学的な理由
  • 面倒なドライヤー時間を快適にするための正しい使い方とコツ
  • タイパを向上させる高機能ドライヤー選びのポイント

ドライヤーキャンセル界隈の実態

ドライヤーキャンセル界隈の実態
家電ステーション:イメージ
  • 風呂キャンセル界隈から派生した言葉?
  • ドライヤーがとにかくめんどくさいと感じる理由
  • ドライヤーの音が怖いと感じる人もいる

風呂キャンセル界隈から派生した言葉?

「ドライヤーキャンセル界隈」とは、2024年頃からSNSを中心に広まった言葉です。洗髪後にドライヤーを使わず、髪を自然乾燥で済ませてしまう人々や、その行動を指す言葉として使われています。

これは、入浴を省略するライフスタイルを指す「風呂キャンセル界隈」が話題になったことから派生したと考えられます。

美容家電ブランドSALONIAが2025年1月に行った調査によると、20〜40代女性の4人に1人(25.5%)が、月に1回以上ドライヤーをせずに自然乾燥で済ませることがあると回答しています。この結果から、「ドライヤーキャンセル」という言葉の認知度に関わらず、この行動が年代を問わず一定数存在している日常的な習慣であることがうかがえます。

» PR TIMES「ドライヤーの使用に関する実態を調査!」(外部サイト)

SNSでの気軽な発信が共感を呼び、「自分もそうだ」と感じる人々によってコミュニティのような一体感が生まれ、この「界隈」という言葉が定着していったようです。

ドライヤーがとにかくめんどくさいと感じる理由

ドライヤーがとにかくめんどくさいと感じる理由
家電ステーション:イメージ

多くの方がドライヤーをキャンセルしたくなる最大の理由は、その「面倒さ」にあります。前述の調査によると、ドライヤーをしない理由として「乾燥時間が長いから」(44.2%)、「他に優先してやることがあるから」(42.5%)が上位を占めました。髪の量が多い方や長い方にとっては、完全に乾かすまでに10分以上かかることも珍しくなく、この時間が大きな負担となります。

また、夏場はドライヤーの熱風で汗をかいてしまい、せっかくお風呂でさっぱりしたのに不快な思いをするという意見も少なくありません。ドライヤー本体の重さで腕が疲れてしまうことも、面倒だと感じる一因です。

このように、時間がかかる、暑い、疲れるといった物理的な負担が重なり、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代の風潮も相まって、「ドライヤーをかけるくらいなら他のことをしたい」と考える人が増えているのが現状です。

ドライヤーの音が怖いと感じる人もいる

ドライヤーが面倒だと感じる物理的な理由だけでなく、心理的な理由から苦手意識を持つ人もいます。一部には、ドライヤーの「ゴォー」という大きな作動音が怖いと感じるケースが存在します。

大きな音によって周囲の音が聞こえなくなり、外部から遮断されたような感覚に陥ることに起因する不安感と考えられます。

特に一人でいる時にドライヤーを使うと、背後に誰かいるのではないか、物音がしたのではないかと過敏になり、落ち着かない時間を過ごすことになります。

このような心理的な恐怖感は、ドライヤーを避けたいと感じる切実な理由の一つと言えるでしょう。

ドライヤーキャンセル界隈のリスクと対策

ドライヤーキャンセル界隈のリスクと対策
家電ステーション:イメージ
  • 濡れたままだと頭皮にカビが生える?
  • 頭皮環境の悪化が招く様々なトラブル
  • 髪を即乾かすドライヤーの使い方
  • 時短が叶うおすすめの高機能ドライヤー

濡れたままだと頭皮にカビが生える?

「髪を乾かさないでいると、頭皮にカビが生える」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは決して大げさな話ではありません。

私たちの頭皮には、もともとマラセチア菌というカビの一種(真菌)を含む常在菌が存在しています。これらの菌は、通常は特に害を及ぼすことはありません。

しかし、髪を洗った後に乾かさず、頭皮が長時間湿ったままでいると、状況は一変します。体温と水分によって、頭皮はカビや雑菌が繁殖するのに最適な「高温多湿」の環境になってしまいます。これにより、マラセチア菌などが異常に増殖し、頭皮トラブルを引き起こすのです。

実際に、濡れた髪のまま寝ていたところ、枕に黒い点々としたカビが生えていたという話もあります。これは、頭皮から枕へ水分と菌が移り、そこで繁殖した結果と考えられます。頭皮は枕よりもさらに菌が繁殖しやすい環境であるため、注意が必要です。

頭皮環境の悪化が招く様々なトラブル

頭皮環境の悪化が招く様々なトラブル
家電ステーション:イメージ

前述の通り、濡れた頭皮を放置するとカビや雑菌が繁殖しやすくなりますが、それによって引き起こされるトラブルは多岐にわたります。

  • 雑菌の繁殖
  • 頭皮の乾燥と血行不良

雑菌の繁殖

雑菌が繁殖すると頭皮に赤みやかゆみ、ベタついたフケが大量に出るなどの症状が出ます。また、増殖した雑菌は、使い古した雑巾のような不快なニオイを発生させる原因にもなります。

頭皮の乾燥と血行不良

濡れた髪が乾く際には、気化熱によって頭皮の熱が奪われます。これにより頭皮の温度が下がり、血管が収縮して血行不良に陥ることがあります。

髪の成長に必要な栄養素は血液によって毛根に運ばれるため、血行不良は健康な髪の育成を妨げ、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。

髪を即乾かすドライヤーの使い方

髪を即乾かすドライヤーの使い方
家電ステーション:イメージ

ドライヤーの時間を少しでも短縮し、髪へのダメージを最小限に抑えるには、正しい使い方を実践することが大切です。

  1. まずは徹底したタオルドライ
  2. ドライヤーは根元から
  3. ドライヤーの距離と動かし方
  4. 温風と冷風の活用

1. まずは徹底したタオルドライ

ドライヤーをかける前に、タオルで髪の水分をできるだけ取り除くことが最大の時短ポイントです。ゴシゴシと擦るのではなく、タオルで髪を挟み込み、根元から毛先に向かって優しくポンポンと叩くように水分を吸収させましょう。吸水性の高いマイクロファイバータオルを使うと、より効果的です。

2. ドライヤーは根元から

髪を乾かす際は、まず髪の根元や頭皮から乾かし始めます。毛先はダメージを受けやすく乾きやすいため、最後に乾かすのが基本です。髪を持ち上げて内側から風を当てるようにすると、効率良く全体を乾かすことができます。

3. ドライヤーの距離と動かし方

ドライヤーは、髪から15cm〜20cm程度離して使用します。近すぎると熱によるダメージの原因になります。また、同じ場所に熱が集中しないよう、ドライヤーを小刻みに振りながら風を当てることが重要です。

4. 温風と冷風の活用

全体の8割程度が乾いたら、ドライヤーのモードを「温風」から「冷風」に切り替えます。温風で開いたキューティクルを冷風で引き締めることで、髪の水分を閉じ込めてツヤを与え、まとまりやすい髪に仕上がります。オーバードライ(乾かしすぎ)を防ぐ効果もあります。

時短が叶うおすすめの高機能ドライヤー5選

時短が叶うおすすめの高機能ドライヤー
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「ドライヤーがめんどくさい」という根本的な悩みを解決するには、速乾性に優れた高機能ドライヤーへの買い替えが非常に有効な手段です。ドライヤーを変えるだけで驚くほど髪が乾くのが早くなるのでぜひ検討してみてください。

ここではおすすめの速乾性に優れたおすすめのドライヤーを5つ紹介します。

Nobby by TESCOM|NIB400A

多くの美容室で採用されているプロ用ブランド「Nobby」の家庭用モデルです。業務用で培われた高い耐久性とパワフルな風量が特徴で、速乾性を重視する方には特におすすめです。

マイナスイオンとプラスイオンを同時に放出する「プロテクトイオン」で、静電気を抑制し、髪の広がりを抑えてツヤを与えます。プロ仕様の信頼性を、家庭でも実感できる一台です。

ReFa|BEAUTECH DRYER SMART W

サロン帰りのような「レア髪」を再現するReFaの技術はそのままに、大幅な小型・軽量化を実現した人気モデルです。独自のセンシング技術で髪の温度を60度以下に保ち、熱ダメージから保護。コンパクトで扱いやすく、デザイン性も高いため、特別な贈り物として最適です。

KINUJO|Hair Dryer

約363gという超軽量設計ながら、2.2㎥/分という大風量を実現したプロ仕様モデル。遠赤外線効果で髪の芯から素早く乾かし、まとまりの良いツヤ髪へ導きます。機能性を追求しつつ、デザインもシンプルで美しいことから、本物志向の方に喜ばれる一台です。

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Panasonic|EH-NA7M-H

高浸透「ナノイー」技術で、髪の内側まで潤いを届けるパナソニックの代表的モデル。速乾性とヘアケア性能のバランスが非常に高く、幅広い層から支持されています。髪質改善モードやスキンモードなど、多彩な機能も搭載しており、満足度の高い一台です。

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ホリスティックキュア|ドライヤー Rp.

美容師が愛用するブランドとして名高い、プロ仕様のドライヤーです。天然鉱石を活用した独自技術で、髪の水分バランスを整えながら速乾を実現。エアリー・モイスト・キュアの3モードを切り替えることで、様々な髪質やスタイルに対応できる点も魅力です。

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ドライヤーに関してよくある質問

  • ドライヤーを使わないほうが髪はサラサラになるって本当?
  • ドライヤーなしで髪を乾かすデメリットは?
  • ドライヤーをしないと髪ははげますか?

ドライヤーを使わないほうが髪はサラサラになるって本当?

「ドライヤーの熱は髪を傷めるから、自然乾燥のほうが優しい」という考えは、残念ながら誤解です。髪の毛は、濡れている時が最も無防備でダメージを受けやすい状態にあります。

健康な髪ではキューティクルが閉じており、外部の刺激から髪の内部を守っています。しかし、髪が濡れるとこのキューティクルが開いた状態になります。

自然乾燥でゆっくり乾かすと、キューティクルが開いたままの時間が長くなり、その間にブラッシングや寝具との摩擦などでキューティクルが剥がれたり、傷ついたりしてしまいます。また、開いたキューティクルからは髪内部の水分やタンパク質が流出しやすく、結果として髪がパサつき、うねりやまとまりのなさにつながるのです。

ドライヤーで素早く乾かすことは、キューティクルが開いている時間を短縮し、速やかに閉じる手助けをすることで、髪をダメージから守る行為と言えます。

ドライヤーなしで髪を乾かすデメリットは?

ドライヤーなしで髪を乾かすデメリットは?
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ドライヤーを使わずに自然乾燥させることには、髪、頭皮、そしてスタイリングの面で多くのデメリットが存在します。改めて、その主なデメリットを以下の表にまとめました。

デメリットの種類具体的な内容
髪へのダメージキューティクルが開いたまま摩擦を受けることによる損傷、パサつき、ツヤの低下、うねり、枝毛、切れ毛の発生
頭皮への影響雑菌(カビなど)の繁殖、それに伴うニオイ、かゆみ、フケの発生、脂漏性皮膚炎のリスク、気化熱による頭皮の冷えと血行不良
スタイリング髪が不自然な形で固定されることによる頑固な寝ぐせ、スタイリングが困難になる、全体のまとまりがなくなる

これらのデメリットを考慮すると、一時的な手間を惜しんで自然乾燥を選ぶことは、長期的に見て髪と頭皮の健康を損なう可能性が高いと考えられます。

ドライヤーをしないと髪ははげますか?

「ドライヤーをしない=はげる」と直接的に結びつくわけではありませんが、薄毛や抜け毛のリスクを高める大きな要因になる可能性は十分にあります。濡れた頭皮を放置すると雑菌が繁殖し、健康な髪が育つ土壌を損ないます。

また、頭皮の血行不良も深刻な問題です。頭皮が冷えて血行が悪くなると、毛母細胞に十分な栄養が届かなくなり、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が乱れてしまいます。これにより、髪が十分に成長する前に抜けてしまったり、細く弱い髪しか生えてこなくなったりして、結果的に薄毛につながることが考えられるのです。

したがって、健やかな髪を維持し、将来的な薄毛のリスクを減らすためにも、洗髪後は速やかにドライヤーで頭皮と髪を乾かすことが大切です。

まとめ:今日からドライヤーキャンセル界隈を卒業しよう

まとめ:今日からドライヤーキャンセル界隈を卒業しよう
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この記事では、「ドライヤーキャンセル界隈」の実態から、髪を自然乾燥させることの多くのリスク、そして正しいヘアケア方法までを解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • ドライヤーキャンセル界隈とは洗髪後に髪を自然乾燥させる人々のこと
  • 4人に1人がドライヤーをキャンセルした経験があるという調査結果がある
  • 面倒、時間がかかる、暑い、腕が疲れるなどが主な理由
  • 一部にはドライヤーの音自体が怖いと感じる人もいる
  • 自然乾燥で髪がサラサラになるというのは誤解
  • 濡れた髪はキューティクルが開き最もダメージを受けやすい状態
  • 自然乾燥はキューティクルの損傷や髪内部の成分流出を招く
  • 濡れた頭皮は雑菌やカビ(マラセチア菌など)の温床になる
  • 雑菌の繁殖はニオイ、フケ、かゆみ、皮膚炎の原因となる
  • 頭皮の血行不良を招き、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性がある
  • 頑固な寝ぐせがつき、翌朝のスタイリングが困難になる
  • 対策の第一歩は正しいタオルドライで水分をしっかり取ること
  • ドライヤーは根元から乾かし、髪から15cm以上離して使う
  • 温風で8割乾かし、最後に冷風で仕上げるとツヤが出る
  • 速乾性に優れた高機能ドライヤーはタイパ向上の強い味方
  • 面倒な気持ちを解決するためにも、ヘアケア習慣を見直すことが大切
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